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蛙の末裔の妄創手帖

ポリシーは「ものに優しく」。
人畜無害で善良な変質者を目指します。
って、なにそれ?

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2025/04/19(Sat)23:49

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田舎のバスは朧車

2012/06/10(Sun)23:39

 NHKの大学ロボコンを観戦してきました。夏に香港で行われるABUアジア太平洋大会の国内予選になります。
 こういう観戦記録を書くと、文章の中に観客目線的白々しさや見下ろしている感じというのが、意図しないのに現れてしまってつらいのですが、また失礼させていただきます。


 残念ながら、うちの大学は今年は予選敗退となってしまいました。対戦相手がどちらも強かった、というのはもちろんその通りなんですが、アイデア面技術面で敗因を具体化させたいところですよね。また来年、期待しています。もちろん応援にも行きますよ!

 優勝は東京大学”RoboTech”。おめでとうございます。超おめでとうございます。予選でトラブルはありましたが、ほかに焦りそうな場面がほとんどないのは流石です。長岡技術科学大学”長岡技科大吉”との準決勝、金沢工業大学”先駆”との決勝など、ミスの許されない試合を地力勝ちしたのは圧巻というほかありません。大学の練習場と本番会場とは多かれ少なかれ違いがあるわけで、それに合わせ切る調整の技術(あるいは調整しなくても済むようにする技術でしょうか)には毎度感動させられますね。

 個人的には、メンバーが3人しかいないという三重大学”M3RC”(エムキューブアールシー、と読んで3は上付き文字)が印象的でした。そんな少人数で2度「平安大吉(ペンオンダイガ)」(=これが決まると即勝利となる一種のパーフェクト)を決めるロボットを作れるというのはどれだけ精鋭なのかと。負けてしまった準々決勝の試合でも、コレクターロボットがかごを探しながら待ち続けるなど、自律性が高くて見どころの多いロボットたちだったように思います。このコレクターロボットの下段の饅頭を掴むアームはロール軸まわりに回転して高さを稼いでいましたが、この動きも小気味よかったです。惜しむらくは、トークンの扱いに慎重になりすぎたのか、速いはずの手動ロボットで大阪工業大学”ジュラル民”に先行を許したことでしょうか。
 そして、負けた後のインタビューで両手を広げ、(最終学年なので来年はなく)どうしようもありません、と語っておられたのが、私のようなロボコン停年族には強く響きました。デザイン賞と特別賞、本当におめでとうございます。また部員を増やして、今の素敵なロボコン技術を受け継ぎ発展させていかれることを、他大学の者ながら祈っております。


 というわけで、関係者の皆様、本日は有難うございました。
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No.461|ロボコン観戦Comment(0)Trackback

aluminium alumni

2011/07/19(Tue)01:29

 ABUロボコン国内予選のテレビ放映を拝見しました。
 ロイ・クラトン(成功すれば勝利するパフォーマンス)を達成したチームのアイデアを判り易く解説していたり、ロボット同士の連携に関する考え方を紹介していたりと、比較的充実した内容だった様に思います。ABU本大会も、この感覚で放送してくれると嬉しいですが……期待し過ぎは良くないでしょうか。
 高専ロボコンでもそうなんですが、地区大会枠の番組の方がちゃんとロボットコンテストを放送してくれるような気がしてしまうんですよね。勿論、個人の嗜好の問題ではありますが。

 ところで、今日番組を見ていて、そう言えばと思った事に、アルミ製のフレームの肉抜きがあります。私の場合、ロボコンの記憶(ビデオの所蔵があるという意味で)は高専、大学(今のIDC)共に91年からなのですが、その昔はやたらめったら穴をあけまくる時代というのがありました。特に高専ロボコンでは長大なアームが威力を発揮する作業系のルールが何度かあったこともあって、穴あけによる肉抜きはロボコンの風物詩になっていました。

 ですが、高専入学後に諸先輩方から伺った事には、「アルミの肉抜きはするな」。曰く、穴一つで1グラムにも満たない軽量化は非効率である、ということでした。
 ちなみに、こんな記事を読まれる方は大抵御自分で経験済みであるか、あるいは容易に想像出来る方でしょうが、一円玉サイズの穴というのは手作業であけようとするととても面倒くさいのです。あの太さのドリルは材料にいきなり突き立てても掘れません。小さい穴から順番にあけていって、何ステップ目かで漸く穴の大きさが直径10mmに達する、そういうレベルの作業なわけです。ですから、経験者は口を揃えて効率が悪いとおっしゃるのですね。

 とはいえ、実際はどうであったかと言えば、高専でもバカスカ穴はあけていました(※私が関わったことのある、とある年度の話です)。結局のところ、重量的に厳しいとなれば部品を外すか、肉抜きをするかしか選択肢が無かったからです。作業自体は1年生にも任せられる簡単なものなので、人海戦術が使えたというのも大きかったでしょう。

 その後大学に行って、また同じ話になりました。まぁ、そりゃ当然と言えば当然で、やはり穴あけは最終手段だったのです。高専と違ったのは、そこで実際に穴をあけなかったところ。別に穴をあけずとも、別の削り方で肉抜きは可能だったのです。あ、一応申し上げておきますが、高専でも肉抜きが穴あけだけだったわけではありませんよ。

 そこで今日。例によってうちの大学のロボットは穴あけによる肉抜きはしていなかったのですが、画面に映る他大学のロボットを見ていると結構穴あけで肉抜きしてあったんですね。ちょっと意外でした。しかも、完成度の高い機体にもそういうものが見られたのです。(当然ですが、穴あけの無い良いロボットも沢山ありました。)
 そういうわけで、かつて問答無用で穴あけをしまくっていた頃とはどうも違うようだぞ、というのが今日の感想です。穴あけが非効率であることが判っているのですから(作業の話。強度的には決してバランスは悪く無いと思います。)、それでもなお穴あけを決断出来るのは、これは精神的な機動力に優れているということなのでしょう。少なくとも、まず手を動かすことの出来る人or組織だ、ということは判ります。

 まず手を動かすか、それともじっくり考えて効率化を図るか、というのはロボコンをやっている人達の永遠のテーマの一つですが、高専と大学のNHKロボコンに限ると、どうも過去20年程は手を動かす方に分が有ったような気がしますね。ひょっとしたら、手を動かせる人の方が思考停止にも陥りにくいのかもしれません。
 あぁ、耳が痛い。

No.396|ロボコン観戦Comment(0)Trackback()

ポテンシャルエネルギー増大日和

2011/06/13(Mon)02:39

 腕が痛い。拍手疲れです。

 ABUロボコン日本代表選考会を観戦してきました。うちの大学はベスト8。予選決勝ともベストなパフォーマンスは出来なかったようでしたが、それでも運を味方にしていた面もあって結構良い結果だと思います。製作メンバーの皆様、お疲れさまでした。

 大会の方はというと、優勝は東京大学でした。全試合ロイ・クラトン(問答無用の最高得点となるパフォーマンス)という結果も素晴らしいですが、その間にも一切トラブルを見せない再現性と安定感は圧巻でした。
 準優勝は長岡技術科学大学。知り合いが何人も通っている(た)ので2つの技大には親近感が有るのですが、ベスト8でその技大同士、長岡と豊橋が対戦した試合は個人的にベストバウトです。
 今回の大会は上に挙げた3チームの他にも、三重大学、九州大学、新潟大学、金沢工業大学、長崎総合科学大学など、複雑な機体を高い完成度にまとめてきたチームが多く見ごたえがありました。今年から審査方法を変えたのが良い方に出たんじゃないかな、と思います。

 また、元高専生としては電気通信大学のベストなパフォーマンスが見たかった、というのも加えておきます。本番では調整が決まらず苦戦していたようでしたが、手動ロボットの動き一つとってみても高火力なチームであることはひしひしと感じました。高専出身者というのは大学ロボコンに参加できる期間が短いのでどうしても一発勝負的になってしまいますが、また良いロボットを見せてほしいなぁと思う次第です。

 最後になりますが、関係者の皆様、お疲れさまでした。有り難うございました。

No.391|ロボコン観戦Comment(0)Trackback()

二日目

2010/08/29(Sun)20:27

 かわさきの決勝トーナメントを見てきました。

 優勝した”まだ、出来てないの”の方、川崎総合科学高校の頃から強かったのは存じていましたが、耳にしたところによればジュニア大会から出場されていたとのこと。本当におめでとうございます。

 それと、そのジュニア大会も予選を勝ち上がった3チームによる順位決定戦が行われていたのですが、もう完成度は一般大会と遜色ありませんね。一般の大会でも定評のあるような凝った構造が見られたりして、やばいなあ(ポジティブな意味)と思いました。

 関係者の皆様、お疲れさまでした。有り難うございました。

No.304|ロボコン観戦Comment(2)Trackback()

見学一日目

2010/08/28(Sat)21:28

 川崎行ってきました。
 前回出場時0勝、去年棄権、今年不参加と着々と下降線を辿ってきたわけですが、ってか0勝の下にまだ二段階もあったことに驚きですよ。何回「これ以上下がらない」と思ったことか。今年こそこれ以上下がらない。

 去年棄権したときのノートを久し振りに開いてみたら、色んな箇所の箇所毎の検討でほぼ一冊終わってんのね。(とはいえ世間の熱い人達と比べたらまだまだですが。)
 で、要所に”強引に図面描いた方が早いかも”なんて書いてあるのが去年の失敗を端的に表していると言うか何と言うか。まあとにかく泥沼にはまっていたことがわかります。

 あと昨晩夢にかわさきっぽい機体が出てきました。今のところ毎年一度の出現ペースです。
 記憶にある限りをノートにスケッチし、自分の頭にこういうのがあったろうかと考えてみるのですが、思い当たるものはなし。たまにはこういうのも悪くありませんね、って前回似たような夢を見たときにも言っていた気がします。

No.303|ロボコン観戦Comment(0)Trackback()