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蛙の末裔の妄創手帖

ポリシーは「ものに優しく」。
人畜無害で善良な変質者を目指します。
って、なにそれ?

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2024/11/26(Tue)13:38

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無題

2011/11/27(Sun)01:39

 行ってきました。
 参加された他大学のドクターさんたちは皆気の良い方ばかりで、とても気分よくディスカッションすることが出来ました。有り難うございました。


 ただ、講演に付随したおしゃべりで大学教授、元教授の方々がおっしゃっていたことには、後から思うとちょっとどうかなぁと思ってしまう所もありました。勿論大半はその通りと思える話でしたけれども。
 具体的に言うと、元教授の方がおっしゃった「君達は貴族だ」「ノーブレスオブリージュ」云々のくだり。これを踏襲して他の教授も同じ表現をしておられましたが、そう言って良いものでしょうか。「好きな研究をするのにお金を貰っているんだから」というのは、まあ研究者自身の自戒としては良いですが、それを社会の共通認識にして良いものでしょうか。無論、その先生方がいいかげんに研究しているなんてことは万に一つも無いわけですが、だったら貴族の趣味に例えるのは良くないですよね。
 「自分はこうこうこういうことをして、研究室に、大学に、日本に、人類に貢献しているのだから、その分の人件費を下さい」、と。東大の教授にもなって、どうしてその一言が言えない。貴方方はプロであって、別の仕事で稼ぐアマチュアじゃあないんでしょう?動かす人、物、お金、それに責任、あらゆる面において、一般的に数寄者のアマチュアと呼べるレベルを遥かに超えている方々が、口をそろえて「これは趣味みたいなもので、それを続けられるのはそれだけで幸せ」という趣旨で語るのは納得できません。
 同期が皆企業に就職していく中で博士に進むのは一種の就職であり、就職したつもりで研究をやるというのが博士学生の常識かと思いますが、その足をボス側が引っ張ってどうする。

 まあ、今回の講演はいわば学生へのお説教、叱咤激励ですから内輪の戒めとして語ってくださったと解釈するのが自然ですが、どうだかなあ。一方でそんなことを訓示しときながら、たまに「研究にはお金がかかる」というアピールをしても、そりゃ空しく響くでしょうよ。「お金がかかるのはこういう理由で仕方ない。でも掛かった分だけ働きますよ」と言う方が余程前向きですし、お金の出し手貰い手の関係も良くなるんじゃないでしょうかね。


 実際のところ、始まる前から疲れてグロッキーなテンションだったので、まわりの色々な物事に対してただただいらついているだけなのかもしれません。いかにも中身の無いことを言いだしそうな気分ですしね。
 ただひとつだけ、来年も出てね、と隣の研究室の先生に頼まれたら断って見せるんだ、うん。色々立て込んでいる時に参加すると、やっぱり疲れるもので。
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