モーニングで連載しているへうげもの。伯母がこれを好きだそうで、実家に単行本が2巻目まで有ります。
最初に読んだときは今一つ面白みを消化できなかったのですが、最近になって僅かずつながら主人公の愉しみに共感できるようになってきました。物欲的な意味で。
主人公は職業柄(?)何度も茶の湯や宴に招かれ、その度見せられる名物にテンションを上げているわけですが、成程、これは多かれ少なかれ有る話ですよね。相手にその意図が有っても無くても、己の趣味にかかる文物を目にするのは楽しいものです。例えば椅子とか。
大学至近の銀行は口座窓口にフリッツハンセンのスピンという椅子を置いているのですが、かつてこれに座った時の座り心地を思い出せず、見るたびに悶々としています。
共同研究をやらせていただいた会社の会議室にはスチールケースのシンクが置いてあり、リッチな気分で打ち合わせが出来ました。
大学正門の守衛さんが使っているのはコクヨのウィザード。
先日行った外貨両替窓口の椅子は岡村製作所のCX。
就活関連で見られるパンフレットでは、各社の事務椅子を調べるのが外せません。
とはいえ、へうげもの作中にあるように、あくまでそれは数寄なわけで、生産的な活動に昇華させるのは簡単ではないのでしょうが。まだまだバードウォッチング。
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