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蛙の末裔の妄創手帖

ポリシーは「ものに優しく」。
人畜無害で善良な変質者を目指します。
って、なにそれ?

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2024/11/01(Fri)10:10

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appropriateが出ない語彙

2010/11/27(Sat)02:38

 朝に教授から突然回ってきたメールの勧めで、KAISTが行っているというデザインの講義に関する講演会を聴いてきました。(※KAIST:旧称、韓国科学技術院)
 デザインと言っても美術的なそれではなくて、どちらかと言うと設計寄りです。大学の2年生(って言ってたかな…?)がグループを組んでプロジェクトに取り組むという、最近流行りな感じの講義。ただ、東大にも東工大にもあるそれ系の講義と違うのは、参加学生数500人以上という恐ろしい規模と、機械系から生物系まで、あらゆるジャンルの学生が同じ講義の中でプロジェクトワークをするところでしょう。流石に専門分野の異なる学生を混ぜてチームにすることは無いようですが。
 学生チームは数十名いる教授の誰か一人につき、その教授から専門知識のアドバイスを受けてプロジェクトを完遂するのだそうです。当然それだけいればテーマも幅広く、ガチガチのロボットからWEBと医療を連携したアプリケーション、よくわからない発電デバイスとより取り見取りのようでした。講演で紹介されたのはよく出来たチームばかりだったに違いありませんが、結構面白かったですね。

  個人的には、この講義で学生間の温度差がどれくらいあったのか、そして、それが学生の苦痛にならなかったのかという点が大いに気になります。無論KAISTくらいになれば学生の基本的な質に問題はないのでしょうが、やはりモチベーションの違いというのは個人差ありますからね。一応講義の目的の一つに、そういうモチベーションの評価なんかも含まれていたようですが、詳しいことは(主に私が英語を理解できなかったせいで)わかりませんでした。あちゃ~。
 ただ、紹介映像を見ていて、モチベーションが高まりそうだなあと思ったこととしては、その圧倒的な大人数と、それを巨大な階段教室(講義室)に一遍に納めて取り扱っていたことが挙げられます。かつて見たMITの学内ロボコンなんかもそうでしたが、そういう場には熱狂性があるんですね。ちょっと薄暗かったりして、席がいっぱいに埋まっていて、誰かが壇上に出ていくととりあえず拍手して、みたいな。
 いい加減な話ですが、やる気のある学生の熱気というのは単純な足し算ではなくて、掛け算のような感じで非線形に上昇していくものではないかと思います。また、そのせいで、大規模にしたときに全体の温度が上がるのではないかとも。
 規模が規模だけに大変な予算をつかっているようですが、それを差し引いても結構意義のある講義な気がしましたね。あれだけやれば、と言いますか、結局学生全員が一度は通る関門になるわけですから、大学全体の雰囲気にも相当影響するでしょう。全てが素晴らしいというわけではありませんが、少なくとも学生の煽り方という点では、私が学ばせてもらった学科の講義(似たようなプロジェクトワーク)は負けているような気がしました。
 きっと裏ではいろんな苦労や愚痴があるんでしょうけどね。

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No.331|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

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