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蛙の末裔の妄創手帖

ポリシーは「ものに優しく」。
人畜無害で善良な変質者を目指します。
って、なにそれ?

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2025/10/14(Tue)18:28

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揺さぶられっ子と記憶

2011/04/24(Sun)03:23

 その担当は私ではありませんが、研究室のテーマの一つに人体と振動の関係を扱っているものが有ります。私には内容を詳しく論じることはできませんが、例えば振動に対する感受性、なんかは扱う内容にかかっていいるはずです。

 で、さっき寺田虎彦の随筆をちらちら眺めていたら、上に例として挙げたような話が載っていました。曰く、先ごろ地震研の研究で人体の振動に対する感受性について調べられたとか何とか。思わぬところから先行研究の情報が入りました。まだ当該研究の資料を探してはいませんが、担当のK氏に伝えたら喜ぶか、悔しがるか、どちらでしょう。どうってことも無いかな。

 揺さぶられる対象として人体を見た場合、大きさが異なれば当然固有振動数も異なるわけですから、体格によって感受性の高い振動数は変わるものと予想されます。ですが、感じ取れるか否かという問題まで落としこまずに、揺れをどう感じるか、ということを考えた場合、幼少期と成人後では異なるのでしょうか。
 ひょっとすると、一部の印象的な振動については”揺さぶられた感じ”は変わらないかもしれません。勿論、物理的な振動の様子は異なるはずですが、記憶されている振動の特徴が自身の成長によって変化しないものであれば同じ様に感じられる事でしょう。(例えば、センサ系も同時に成長する事によって、振動情報が身体的成長に関わらないようになっている、とか。)この辺は自分の研究テーマにもかかってくる話なので、頭の隅に置いておきたい事柄ではあります。

 また、大人になってからでは感じる事の出来ない振動というのもあるはずです。抱っこでの揺れ、乳母車の揺れ、母胎内での揺れ、こうした振動の記憶がアップデートされることはありませんが、では何も残っていないのかというと……どこかで思い出す事が有りそうな気がしません?そういうときに「あ、あの揺れだ」と気付く事が出来たら、それはとても懐かしい気分に浸れるような気がします。それだけっちゃぁ、それだけですが。
 

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No.377|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

第三ボタン信仰

2011/04/22(Fri)00:39

 Pro/Eを使っていると中クリックを多用しますが、研究室にはこれが苦手なマウスとPCが有って面倒くさい思いをすることがあります。大抵の場合、中クリックはスクロールホイールを押し込むことで行っているのですが、特にホイールチルト(横スクロール)の可能なマウスとは相性がよろしくありません。
 研究室では最近、保証制度と品質の安定性を考慮してマイクロソフトのマウスを買っているのですが、これらは中クリックに関しては今一つなんですよね。特に IntelliMouse Explorer は駄目で、まったく安定しません。先日買った Comfort Mouse 4500 もPCによってはいまいち。この、”PCによっては”というのがあるので一概にマウスを責められないのですが、少なくとも原因の一部は負っているでしょう。私物のMUS-ULF56BL(ロアス)というマウスがやはり中クリックと相性が悪いことも含めると、今後は研究室用マウスを買うのに、中クリックが快適に出来るか、という条件をつけるべきなようです。
 うーん、これは実際に試してみないといけないのが厄介ですねぇ。

 ちなみに私自身は研究室では WowPen Joy(Wow Technology)という変体マウスを使っているのですが、こちらはちゃんと中クリック出来ています。やはり、横スクロール機能が無い、割と古い設計なのが良いのでしょうか。


P.S.
 実際のところ、多ボタンマウスの場合、上記の問題は中クリックをちゃんとしたボタンに割り振ることで解決します。とはいえ日頃ホイールクリックをしている人が、あるマウスでだけサイドボタンのクリックに対応してくれるか、というと微妙なところですので、研究室では今のところ実践しておりません。特にCAD慣れしている助教さんには不評だろうと予想しておりまして……。

 

No.375|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

知ろうと素人

2011/04/19(Tue)22:39

 今日は工作教室的な特別授業のために、2つの小学校に講師をしに行ってきました。いやぁ、疲れました。具体的には経年劣化でぐずぐずになったウレタンフォームぐらいの疲れ方をしました。

 過去に実験教室やらロボットのデモンストレーションやらで小学生を相手にした事は結構あるのですが、今回は一度に対峙する人数が多かったですね。一回につき2クラス分、約40人。自分は招聘されたメイン講師ということだったわけですが、正直言って押し負けました。小学校の先生というのは特殊なトレーニングを必要とする職場ですね、やはり。
 そんな至らぬ素人講師でしたので、主催者側にはいろいろフォローに走りまわっていただきました。これには大いに感謝です。

 実は帰宅したのは20時過ぎで、いつもなら研究室にいる時間だったのですが(というより今の時間も普段なら研究室にいますが)、今日は参内していません。早く寝ます。


 そうそう、おそらく大半の小学生が、大学院生という動物にコンタクトするのは初めてだったと思うのですが、それが私みたいなので良かったのか、というのは微妙なところでありますね。いやもちろん、真面目に見えるように振る舞ってきましたけど。

No.374|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

色が変わる魔法じゃ、ないけど。

2011/04/17(Sun)00:49

 ちょっと前に買った角材のパロサント。値札が貼ってあった場所だけ変色が進んでいなかったのですが、剥がして約一月が経ち、周囲と同じ色になってきました。以下、before&after。
2634ed44.JPGa7d2f150.JPG
 素敵な色ですね。ありがちな木肌の色に、青緑を染み込ませたような。
 密で明瞭な木目とともに、それだけで鑑賞に堪える代物と言えます。
 ただ、実際の樹種として見た場合、非常に貴重な資源であるのが実態だそうですので、これを有難がるというのも難しいところです。

 個人的な考えでは、銘木、唐木と呼ばれる資源量の少ない(しかし産業的価値が高い)樹種をこそ植物工場のような人工的環境で生産するべきだと思うのですが。特に白檀なんかは栽培が難しいとされているようですから、高度な体制を組んで生産を目指す価値があるのではないでしょうか。経済的にも、下手な研究よりは余程金になるんじゃないかなぁ、と思ってみたりして。

No.372|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

水村山郭酒気の風

2011/04/15(Fri)04:10

 田辺聖子著の「むかし、あけぼの」を読んでいたらこんな時間に。枕草子を土台にした小説ですが、清少納言の晩年が”不幸な”ものだったとされているのをなまじか目にしているために、楽しげな主人公の行く末はいかなるものか、とはらはらしながら読み進めております。……って、これはまた随分とオーソドックスな愉しみ方で御座いますね。

FACOMplate.JPG
 今日は大学の特定回収品収集日だったのですが、その回収場所でこんな看板を見つけました。
 幅1mはゆうにあるアクリル板に、輝く”FACOM”の文字。Fujitsu Automatic COMputer。まさに大型汎用電子計算機!って感じです。
 あーもう、痺れますねー。今なら、この熱さで火傷してもいい。

 こちらによるとFACOM M-160Fというのは1979年発表だそうですから、看板自体かなりの年代物だと思われますが何故だか非常に綺麗にされていました。
 もうこうなると放ってはおけず、回収業者の方に断って貰ってきてしまいました。タペストリー的に研究室に飾るか、あるいは邪魔だと言われたら部屋に飾るか。どちらにしても、”電子計算組織”なんていう文句が似合うよう、頑張って研究したいところです。

No.371|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()