先日アメリカのステイトカレッジに行った際、当地の大学(ペンシルバニア州立大学)で使う教科書を売っている書店に行く事が出来ました。行く前から、アメリカで買い物をするなら教科書でしょ、と意気込んでいましたので、書店には都合3時間程も入り浸り。
教科書に対する文化の違いでしょうが、アメリカの教科書はどれも高価で大きくて分厚いんですよね。知っていたつもりで行きましたが、倉庫の様な書店に並んだ値札には、少々引く思いがしました。新品だと、大体120~200$が相場でしょうか。この価格はアメリカでも高価な品物に分類される額なので、中古販売やレンタルなども整備されているわけですが、それでも中古で80%位の値段にしかなりません。そりゃあ、生半可な内容で出版する訳にはいきませんわな。これもアメリカの教科書が良いとされる理由の一つだろうなと感じました。
さて、私はと言うと、奮発して熱流体科学の本、人間工学の本、技術史の本の三冊を買い、帰りの荷物を重くしました。買ったと言っても、熱流体と技術史の二冊は中古です。それでも90ドルと28ドル……だった筈。
特に感動的なのが熱流体科学の本、Stephen. R. Turns著の”Thermal-Fluid Science”で、あまりの綺麗さと図解の判りやすさに、使う予定も(近日中には)無いのに購入してしまいました。いやほんとにフルカラーの図解というのは素晴らしくて、ぱっと見の印象が白黒とはまったく違います。色の次元を使える、ということの如何に大きいことか。
また、ゆったりした行間でありながら飛躍の無い様に書かれた説明は、流石アメリカの教科書といった感じで見ていて心地良くなります。これならA4判1176ページでも持ち運びますよ、うん。
とまぁ、絶賛とともに「自分、良い買い物した」と思っていたわけなのですが……これが日本のamazonから6000円弱で買えるというのを知ってしまったのでした。あっらぁ?アメリカのamazonだと99ドルしてましたから、為替を考慮しても妙に安いですよね。複雑だ。。。
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