忍者ブログ

蛙の末裔の妄創手帖

ポリシーは「ものに優しく」。
人畜無害で善良な変質者を目指します。
って、なにそれ?

[PR]

2024/05/15(Wed)15:37

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

No.|CommentTrackback

椅子による目の保養と研究

2011/04/23(Sat)00:05

 研究室に新しい中古の椅子が(なんだか変だ)4脚配備されました。写真は……カメラを研究室に忘れてきました。
 ので、とりあえず新しい椅子が来てきっとみんなHappy!ということだけ。当然ながら座るのは4人だけですが、私は座らなくても椅子を見ているだけでHappyになるので問題ありません。

 椅子は内田洋行のNEXで、アジャストシンクロタイプのハイバック、アジャスタブル肘付きです。こう見ると、オフィスチェア業界はadjustという単語が大好きだと言う事が判りますね。

 いやぁ、NEXも格好いいんだ、これが。
PR

No.376|オフィスチェア的変態Comment(0)Trackback

名作椅子をばらす

2011/04/17(Sun)23:38

 先週の月曜日、私はオフィスチェアを買っていました。ついにというか今更というか、イトーキのバーテブラです。背もたれ形状は入力作業用(別に一般事務用というのもある)、布地の色はストロンググリーン。値段は1260円でした。ちなみに、池袋にあるお店から抱えて帰ってきたので送料は0円です。ま、送料が1000円なら、そりゃもちかえりまさあな。あ、もちろん途中の電車で邪魔にならないように、ラッシュ時を避けて買いに行きましたよ。
upIMG_2430.JPGupIMG_2432.JPGupIMG_2433.JPG それにしても、安いだけあって汚いですねえ。

 真ん中の画像を見ると良く判りますが、座面のクッションはぺしゃんこに潰れ、背もたれには謎の凸部が生じています。デザイン上のポイントでもある蛇腹にも汚れがこびりついているし。そのくせ布地にほつれが見られないのは、厚手の丈夫な生地を使っているからですね。研究室で使っている椅子は1年目で毛羽立ったんだけどなぁ。

 下を見ると足とキャスターも相当汚いですが、やはりこれは長年靴で蹴られ続けたからでしょうか。幸いキャスターに割れなどはなかったので、交換までする必要はなさそうです。ってか下手に純正品のキャスターなんかを買うと、キャスターの方が高くつきますので……。


 こんなどうしようもなく汚い椅子ですが、結論から言うと、はじめから張り替えるつもりで購入しました。バーテブラはモールドウレタンを使用しているので、市販のウレタンに交換すると本来の仕様とは違うものになってしまいますが、それも織り込み済みです。
 要するに、バーテブラのフレームが欲しかった、と言えば良いですかね。実際、バーテブラに対する興味の内訳は、座り心地<独特の機構と設計思想、なので御座います。その意味では、購入して座って遊んだだけで目的の大半が達成済みという。

upIMG_2437.JPG とは言うものの、やはり実績十分のバーテブラですから、有るなら使えるようにしたくなります。それに、物に優しく、というのが我がポリシーですし。

 早速座面と背もたれを剥がすと、こんな感じでありました。
 まずインナーシェルが樹脂なんですね。販売年96年と書かれているので、当時既に樹脂性インナーシェルだったと。もっとも、その10年前、86年に発表されたSensor(steelcase、アメリカ)が樹脂製インナーシェルを売りにしていたことを考えれば、年代的に当然でしょうか。こうなると、08年に購入された研究室の椅子が未だベニヤ板のインナーシェルなのはちょっとどうよと思うところ。

 また、製造方法的には、インナーシェルにモールドウレタンを貼り付けて、その上から張り地を被せて接着してあるんですね。予め張り地を大きめにとっておき、貼り付けてから余分を切っている、そういう作業工程が、シェルの傷に現れています。やっぱり、こういうことは手作業なんですね。


 ということで今日はここまで。正直あんまりばらしてる感じがしませんが、蛇腹と背もたれを外したり、年代物のウレタンを粛清したりといった作業は、後日に書かせていただきます。

No.373|オフィスチェア的変態Comment(0)Trackback

合理性の個人差

2011/03/17(Thu)02:00

 最近オフィスチェアが皆イケメンに見えて仕方がない蛙の末裔です。引き締まったデザインの椅子も、一見不格好なデザインの椅子も、ずっと見ていると格好良く思えてくるから不思議です。
 あれですかね、自室では床に布団を敷いているのですが、そういうローアングルから見上げる形になると構造物って格好よく見えてしまうんですかね。

 今日は、自室にあるamicus(Teknion社製、ガス圧昇降に不具合がある中古品を4000円で購入)というオフィスチェアのデザイナーが分かってちょっと嬉しい気分。海外のサイトで信頼性は?ですが、その記事によるとZooey Chuによるデザインだそうです。この人、国産の椅子ではPLUSのオーバルチェアやリオルガをデザインしているそうなのですが、言われてみるとamicusの座面のクッション機構はリオルガのそれと雰囲気が似ているんですよね。amicusは、勿論座面にウレタンも入っているのですが、そのウレタンクッションがハンモック状にぶら下がっているうえ、更に座面の下4点をばねで支持する複雑構造。一方リオルガはエンジンマウントに使うようなゴム製ばねで椅子の本体を4点支持。これは臭いですねぇ。

 自室で座っている感想としては、amicusはクッション機構が先述のように多層的なためか着座時の圧感が複雑です。調整可能な箇所が多いのはとても良いですね。デザインにも座り心地にも軽快な印象はありませんが、好きな人は大いにはまりそうなと言いますか、味のある座り心地だと思っています。私は好きです。
 そういう観点では、同じデザイナーによるオーバルチェアとも相性が良いのかもしれません。今まではその特異な曲面形状にいかがわしさを覚えていたのですが(失礼)、見直す必要がありそうです。

 ちなみに、先日の日記で”岡村製作所のアドフィットに座っている”的なことを書いていましたが、白状すると自室にはオフィスチェアが2脚あるのでした。どちらを使うかはその日の気分。贅沢ですね!
 結果として、体がどちらにもジャストフィットすることが無い、という利点とも欠点ともつかない影響はありますが、毎日格好いいオフィスチェアを眺められるので文句はありません。これを目の保養と言わずして、何を目の保養と言いましょう。

No.365|オフィスチェア的変態Comment(0)Trackback

非実在オフィスチェアウォッチング

2011/03/02(Wed)00:20

 私の春眠が暁を覚えなくて困っています。いや、今なら遅い冬眠なのかな。

 研究室には週刊少年JUMPが毎週入荷するので、私もその恩恵にあずかっています。
 で、今週のバクマンに描かれていた七峰透先生の仕事部屋のオフィスチェアはwilkhahnのmodusっぽいですね。また、同じく七峰透先生が用意したアシスタントさん用のオフィスチェアはKOKUYOのFOSTERのようです。リッチやなぁ。
 恥ずかしながらこれまでちゃんと漫画の中の椅子を見たことが無かったので、過去話でどう描写されていたかは把握していませんが、気付いてみるとそのリアリティに驚きます。特にFOSTERはそっくりです。

 ちなみに、七峰先生は自分用の椅子を二脚(二部屋あるようなので)所有しているみたいですが、もう一脚の方は私ではまだ判別できません。それと主人公二人の椅子も、どこかで見たことがある気がするのですが今週号では同定できませんでした。ただ、間違いないのは主人公sの椅子がmodusやFOSTERより安いということ。そんなところもキャラクターの設定と関わっているのでしょうね。凄いわ。
 

No.357|オフィスチェア的変態Comment(0)Trackback

いすの博物館見学

2011/02/25(Fri)17:05

 赤坂にあるオカムラいすの博物館に行ってきました。

 見学は無料ですが、説明員の方がついて各展示を解説してくださる関係上、日時の事前予約が必須です。
 流石、博物館だけあって展示品(歴代のオフィスチェアに座れます!)は状態が良く、岡村製作所のオフィスチェア開発史を満喫できました。
 また、リクライニング機構の進化を紹介する展示では、背ロッキング→ニーチルトリクライニング→アンクルチルトリクライニングという過程が椅子とともに示されており、今日の岡村製作所のリクライニング機構の由来を知ることができます。実際、膝から下が浮き上がらないアンクルチルトリクライニングは作業を阻害しない良い構造だと思いますよ。
 そして、オフィスチェアと違ってここでしか座れないのがシーティングシミュレータ。自分の体圧分布が前方の画面に提示されると、ついつい良い姿勢をしてみたくなるものです。背もたれのみのリクライニングと座面も含めた(但し完全に同じ動作角度ではない)リクライニングでは体圧分布が全く違う、というのは結構インパクト大でした。これを見せられてしまうと、もうシンクロロッキングのない椅子は選べませんね……etc。
 
 こんな感じで、いすの博物館は別にオフィスチェアを趣味にしていなくても十分以上に楽しめる場所だと思います。所要時間は、私の場合で約2時間でした。(マンツーマンで説明をしてくださったおじさん、どうも有り難うございました。)

 んー、我ながら、なんだか着々と頭で椅子に座るようになってきている気がしますが……、しかし、能書きで楽しめているのならば、それもまた良しということで。うん。そうしよう。
 ちなみに、今座っているのは先日中古で買った岡村製作所のADFIT。説明員の方とも話しましたが、ハイバックのオフィスチェアの、6畳間での存在感には凄いものがあります。

No.356|オフィスチェア的変態Comment(0)Trackback