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蛙の末裔の妄創手帖

ポリシーは「ものに優しく」。
人畜無害で善良な変質者を目指します。
って、なにそれ?

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2025/02/02(Sun)14:56

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ルーローの春巻

2015/11/24(Tue)23:50

国際学会でベトナムに来ています。
 
 学会にはコーヒーブレイクの時間というのがありまして、ベトナムらしくベトナムコーヒーがふるまわれました。

 私はこれ結構好きなんですけど、同行の教授や学生には不評なんですよね。とにかく甘くて、マックスコーヒーを温めたような、紅茶でいえば午後の紅茶のような、ああいう砂糖過剰の甘さがあります。口当たりはチャイにも似ているかもしれません。
 繰り返しますが、私は好きです。

 が、学生も教授も、「いや自分はこれは」、「蛙先生は甘党だからね」と言います。(周りは辛党ばかりです。)
 
 いろいろ話をしてみると、どうもこれは、そもそもがコーヒー好きであるか否かの問題であるようでした。日ごろコーヒーを飲まない(胃腸に響くので……)私は、ベトナムコーヒーをそれ単体で捉えていますが、コーヒー好きは普段の苦い飲み物と比較して、「こんなものはコーヒーじゃない」となるそうです。
 

 さて、話は変わって学会ですが、今日は善行を積めたと思います。
 今日の最終セッション、同室の最終発表者がチェアマンからの呼び出しに気付かず、見落とされそうになっていたことに気付きました。

 チェアマンが「発表者がいないようなのでお開きにします(意訳)」と言った後に、妙にそわそわしている学生に声をかけると彼がその発表者だとのこと。

蛙:”Do you know them?”
学生:"Me."

 帰り支度を始めていたチェアマンを呼び、無事に講演と相成りました。
 見落とされそうになっていた彼は、指導教員が来ていなかったので言いだす人がいなかったのでした。

 自画自賛のファインプレー。自分の発表なんてそっちのけです。

 あーいや、自分の発表は例によってアラが目立ちましたけどね。特に質疑応答では。
 そういうところは懺悔が必要なんですが、まぁそれは個人的に後ほど。

 なにしろ甘党は性格も甘いことが統計的に知られていますので、ここは他人にも自分にも優しい一日だった、ということで。
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No.587|バイオ研もろもろComment(1)Trackback

ノーマークβ法

2015/11/03(Tue)21:12

 初めて加湿空気清浄機(KC-D70、SHARP)を買いました。
 型落ちとはいえ、久しぶりに大きな家電(18400円)を買ったので興奮しています。


 使う場所は職場。
 あ、でも、深い意味で職場の空気が悪いというわけではなくてですよ。助教とドクターが使っているスタッフ部屋(普段はこっちに常駐)も、修士以下の学生が集っている学生室もいつも穏やかです。

 しかし空気が汚い。それに乾いています。特に学生室。
 研究の都合で学生室にいる時間が増えるのを機に、私物を持ち込むことにしました。

 何しろこの学生室、4研究室合同の大部屋なため冬場は常時誰かが風邪をひいています。
 聞けば、毎年どこかの研究室が発信源になって進行波のように広がり、しばらくすると戻ってくる(!)とのこと。
 今年も秋になってマスク着用者が増えたので別の学生に尋ねたところ、やはり、一人当たり1シーズン2回は風邪をひくと言います。

 ふざけんなこの野郎、と誰に向けるでもなく怒って空気清浄機を注文しました。


 ちなみに、積極的に換気しろとも言いはしますが、そこは塵の多い西南日本。酷い日には数十メートル先を見て霞がわかるほどなので、取り込んだ空気もなんとかしないといけません。人間にもそうですが、電子機器にも悪いはずです。

 ほんと、これさえなければ住環境は素晴らしいんですけどねぇ。
 

No.586|バイオ研もろもろComment(0)Trackback

磨砕族

2015/09/15(Tue)23:26

「食品の物性に関するシンポジウム」で話す機会をいただいたので、京都大学に行ってきました。

 内容は6月にFOOMAJAPANで発表した分が7割、公開可能になったので追加した分が3割といったところでしたが、たぶん今回の方がまとまっていたはずです。

 しかし問題は、「このような発表の機会をいただきありがとうございます」的な台詞を言えなかったこと。いや言うつもりはあったんですよ。
 ところが、これでも緊張していたのか、あるいは内容を話したくてうずうずしていたのか、とにかくいきなり本題に入ってしまいました。

 この手の社会的要請(礼儀や一般常識)は欠かさないよう心がけているつもりなのですが、気が付くと忘れていることが多くて困ります。まぁ、意識しないとダメという時点で困りものなんですけどね……。
 次は、次はちゃんとした人っぽく振舞ってみせます。ええ。


 それと、京都大学で素数定規を買いました。
 素数ダァ!ワァーー!!


 学生の少ない時期だったからかもしれませんが、京都大学宇治キャンパスは穏やかないいところでした。
 主催・運営の先生方、スタッフの皆様、ありがとうございました。

No.583|バイオ研もろもろComment(0)Trackback

Exci提出

2015/06/29(Mon)22:56

昨日の夜、終バスに乗り損ねまして2年ぶりに大学に(今の職場には初めて)泊まりました。

 折しも学会原稿の締切前夜だったのですが、これがまぁ、実に既視感のある修羅場。

 日付が変わって締切当日、となった段階で結果を差し替えていたり。
 3時に作った原稿の体裁が、仮眠明けの7時に見たら滅茶苦茶になっていてやり直したり。
 仮眠にしても、寝袋を持ち込んでいなかったので梱包用のぷちぷちを敷き、ワイシャツをかぶって寝るという(着ているのはスラックスと作業着。)

 気分は修士2年ごろ、無計画さ全盛期のそれですが、状況は学生時代より酷いような気がしました。

 そして、こんな最悪な戦いの後、夜が明けたら月曜日というのですからやっていられません。何をやっているのだ何を。


 ……まぁそれでいて、実際に締切を迎えてみると、「泊まらなかったらアウトだったかも」と思えてくるわけですからね。

 結果オーライとは、到底言えないなあ。

No.581|バイオ研もろもろComment(0)Trackback

確か、しかし、可視化した

2015/06/09(Tue)21:45

ビッグサイトの6階会議室で講演してきました。ビッグサイトの6階ってあの逆ピラミッドの中なんですね。あそこに上がるのは初めてだったので興奮しました。


 しかし発表の自己評価はいまいち。最近の自分の悪い部分がよく出てしまいました(全部出た、と言いたいですが、全部出たらこんなものでは済まないので。)

 講師の一人としての講演だったのですが、こういう発表ではいけません。滑り気味のイントロ、独り相撲のようなメイン、言い訳がましい今後の展望。駄目ですよダメ。これではだめです。
 これでは、聴衆が講師をデバッグしてやる感じじゃないですか。

 そもそも勉強不足でしたしね。よくある、異分野から捉えた○○、って、異分野の人が当該分野の常識をよく勉強していれば格好良いですが、勉強不足だと「出直してこい」ってことにもなりかねません。

 今回の発表はまさにそういうノリ。ある意味では、数年前から恐れていたことがついに起きた、と言えるかもしれません。もっとも、それが自己嫌悪だけで穏便に済んでいるあたりは、聴衆の先生方の優しさゆえでしょう。


 さて、そんなほろ苦な講演は終わって、今いるのはサンルート有明です。講師にはここの一泊が提供されました。
 で、レセプション会場(ビッグサイトではない)からここに来るまでに、タクシーの運転手さんと一緒に迷ったという。

 結局、見晴らしのいい高架に上がって(首都高に上がる途中のところ)、目視でホテルを探しました。

 運よく見つかったから良いものの、見つからなかったらどこまで行ったのでしょうか。運転手さんもしきりに申し訳なさそうにされていて、料金は大幅割引になりました(迷わなければこんなものだろう、という額)。


 これで明日は5時起き→昼から九大で実験指導→明後日までに論文修正、という流れになります。月曜までに別の英語の原稿を書くとか、月末までにまた別の原稿(日本語ですが、まだ内容も固まっていない)を書くとかもありますね。
 ないわー。いや、やるんだけど。

No.580|バイオ研もろもろComment(0)Trackback