昨日、別の大学の図書館に論文を読みに行ったついでに家電量販店に寄ってきました。
目当ては三脚のクイックシューに使うプレートです。
が、その結局その店では「互換品もないですねえ」と言われて帰ってきました。
バードウォッチングをしている手前、雲台やシューに色々あることは存じていますが、あらためて互換性のなさを実感しました。
メーカーごとに違うのはもちろん、メーカー内でもサイズ、グレード、ラインアップに応じて何種類もあるわけですからね。まぁサイズによるのは仕方ないですが。
それにしても、ここまで互換性のないラインナップが市場に出回っているというのは工業製品としては異常に見えます。
ユーザーを繋ぎ止めたい気持ちはわかりますが、メーカー内でも似たようなサイズで複数の規格が並行しているところを見るとユーザーの利益になっているとは思えません。ましてやシュープレートの寸法が微妙に違ったからといって機能に差があるわけもなく、要するにメーカーと設計者の無駄なプライドを統制できていないだけです。19世紀か!
写真業界には伝統的な企業が多く、レンズの規格なども意地の張り合いを呈している感があります。ユーザー側もわかっていて振り回されており、振り回される体験自体をオツとみなしている節があります。
ただしそれは、市場が伝統企業の寡占状態であればのこと。
レンズはまだ大丈夫でしょうが、雲台などには新興の中国メーカーがあって、彼らは大につきます。アルカスイス互換とかですね。
そうやってサードパーティの勢力が増えて流動性が上がり、やがて伝統的な企業も抗いきれなくなる……。そんな展開になるのではないかと、少し思っています。
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