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蛙の末裔の妄創手帖

ポリシーは「ものに優しく」。
人畜無害で善良な変質者を目指します。
って、なにそれ?

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2025/02/24(Mon)19:35

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暑い国から帰ったダーウィン

2011/07/02(Sat)02:31

 7月10日の「ダーウィンが来た!」は羽で音を出すキガタヒメマイコドリです。って、これは今日教えていただいたのでした。

 なぜ突然こんなことを言い出したかというと、この番組には私もほんの少し、かする程度に関わっているからなんですね。といっても私は機器のオペレーションだけですし、そこで得た情報(これが役に立つかどうかも不明)は番組に殆ど関係ありませんけれど。

 とりあえず、どんな内容を放送するのかは見てみないとなんとも言えません。


 それにしても機器の操作では、折角頼まれたにも関わらず我が無能を露呈した感じになってしまいました。作業の見込みが甘くて予定時間をオーバーしたり(いつもそうですよね)、結果の不具合を即座に見抜けなかったり、条件を設定し忘れたまま調整したり……。足かけ3年以上世話になっている機器でこの体たらくですから、情けない話です。最近は改善されてきたと思ってたんだけどなぁ。
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No.394|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

掌の星

2011/06/29(Wed)03:55

 研究室のM2さんと話していて、俄にヒトデ熱を発症しました。実は以前にも「ヒトデ、いいっ!」という衝動に駆られた事がありまして、それがぶり返してきたわけですね。

 恥ずかしながら、ヒトデという名前が”人手”の読みから生じたわけではない(らしい)ことを先ほど初めて知りました。この文献によると、本草綱目の一部に引用されている、臨海水土記という書物における”陽遂足”が明らかにヒトデであるそうです。成程、百足をムカデと読みますもんね。実際に、陽遂足で検索すると、中国語の記事が沢山ヒットしました。

 先の文献を書かれた先生は、別の箇所で

一方、「ヒトデ」は、5本の腕を指と見て「人手」。後発のようだが、わかりやすく覚えやすいので広まったのだろう。

と書かれていますが、これは最初に陽遂足につけた読みが(たまたま?)人手と同じであったことに端を発するものだと考えられます。

 更に、上の文献によれば、ヒトデの古名には海燕、タコノマクラ(今では別の棘皮動物の名前になっている)、海紅葉、紅葉貝(今ではヒトデの一部の名前になっている)などが使われていたそうです。面白い。

 また、ここで興味深かったことの一つに、これら漢字文化圏の古い名前の中に、星とその光彩の形をイメージしたものが極端に少ないというのがあります。英語ならstarfishかsea star。ドイツ語でもフランス語でもスペイン語でもイタリア語でもラテン語でも(語源が一緒なんじゃないかというツッコミはありますが)皆、星を意味しているにもかかわらず、この東アジア近辺では太陽か、紅葉か、手かという状況なんですね。ちなみに海盤車もヒトデですが、これも星とは違う連想の産物です。
 んー、これは漢字文化圏に五芒星を重視する文化が無かったということなのでしょうか。一応、wikipediaによると安倍清明の印は五芒星だそうなので五芒星の存在を知らなかったわけではないでしょうけれど。

 そして今、ホウキボシなんて名前のヒトデがいることを思うと、「ヒトデ型」の解釈は場所と時間で異なっていくのねぇと感じる次第です。

 ちなみにニチリンヒトデみたいな形のヒトデは英語ではsunflowerとかsunstarと呼ばれるそうなので、ここには共通の認識があるみたいですね。

No.393|バイオ研もろもろComment(2)Trackback()

飛んで灯に入る虫のワケ

2011/06/25(Sat)01:38

 飛んで灯に入る夏の虫。
 では、人間が灯りを手にする以前、虫たちは何を目指したのでしょうか。
 ひょっとしたら、彼らは月を目指したのかもしれません。あるいは、星に向かったのかも。はじめ羽根を持っていなかった虫が、進化とともに空を飛ぶ能力を身につけたのは、宇宙に行くというスペースシャトルのような目的のためだったりして……


 まぁ、間違いなく間違いでしょうが、そういうことを考えていると楽しいです。

 大学が冷房の原則不使用という迷惑なスローガンを打ち出しているせいで、研究室では窓を全開にして暑さをしのいでいます。いやまぁ、夏は暑くてなんぼ、冬は寒くてなんぼですから、そもそも冷房は控えるべきものだとは思いますし、扇風機でも今はなんとかなっていますが。

 しかし、問題は夜です。例によって窓を全開にしているわけですが、そうすると虫が入り放題なんですね。それでなくても昼間からSサイズ、SSサイズの蝿を鬱陶しがっているのに、夜になると蚊と言わず蛾と言わず灯火採集の要領で入ってくるので大変です。
 黄金虫程度なら運が良ければ摘まみ出せますが、それより小さいといちいち捕まえていられません。走光性のせいなのは判っていますから部屋の明かりを消せば……とも一瞬思いますが、そんなことをすれば研究にならないうえ、下手にディスプレイを点けでもすればお互いにとって悲劇になります。つまり、彼らは入室こそすれ、退室はしない。そのくせ一丁前に蛍光灯にぶつかって大きな羽音を立てたり、螺旋状に飛んで目の前を横切ったりするのですから鬱陶しいことこの上ありません。
 ほんと、夜中に落ち着いて研究ができないのは死活問題なわけです。

 ちなみにこれでも研究室は5階にあるのですから、最早地上付近の階の惨状は推して知るべし。

 なので、研究室の窓に網戸を導入したいと思います。別に業者を入れなくても、市販品を買ってこなくても、とにかく目の細かい網が張ってあれば良いので、割と簡単に作れるでしょう。お互いに不幸にならないための必須アイテム、作りますよ。

No.392|バイオ研もろもろComment(2)Trackback()

ポテンシャルエネルギー増大日和

2011/06/13(Mon)02:39

 腕が痛い。拍手疲れです。

 ABUロボコン日本代表選考会を観戦してきました。うちの大学はベスト8。予選決勝ともベストなパフォーマンスは出来なかったようでしたが、それでも運を味方にしていた面もあって結構良い結果だと思います。製作メンバーの皆様、お疲れさまでした。

 大会の方はというと、優勝は東京大学でした。全試合ロイ・クラトン(問答無用の最高得点となるパフォーマンス)という結果も素晴らしいですが、その間にも一切トラブルを見せない再現性と安定感は圧巻でした。
 準優勝は長岡技術科学大学。知り合いが何人も通っている(た)ので2つの技大には親近感が有るのですが、ベスト8でその技大同士、長岡と豊橋が対戦した試合は個人的にベストバウトです。
 今回の大会は上に挙げた3チームの他にも、三重大学、九州大学、新潟大学、金沢工業大学、長崎総合科学大学など、複雑な機体を高い完成度にまとめてきたチームが多く見ごたえがありました。今年から審査方法を変えたのが良い方に出たんじゃないかな、と思います。

 また、元高専生としては電気通信大学のベストなパフォーマンスが見たかった、というのも加えておきます。本番では調整が決まらず苦戦していたようでしたが、手動ロボットの動き一つとってみても高火力なチームであることはひしひしと感じました。高専出身者というのは大学ロボコンに参加できる期間が短いのでどうしても一発勝負的になってしまいますが、また良いロボットを見せてほしいなぁと思う次第です。

 最後になりますが、関係者の皆様、お疲れさまでした。有り難うございました。

No.391|ロボコン観戦Comment(0)Trackback()

人間力0

2011/06/12(Sun)02:48

 金曜日にとあるイベントに伺ったところ、自分の研究と目的がほぼ同じ、アプローチも共通点の多い研究がありました。お話も聞かせていただくことができましたが、かなり活発にやられている模様でした。
 こりゃ、頑張らないと圧倒されちゃうよ。

 教授に話してみると、「でもあちらの研究室は○○は使ってないんでしょ」などと呑気な事をおっしゃっていましたが、やっていれば遅かれ早かれその○○というアプローチに至るでしょうから、悠長なことも言っていられないんじゃないかと思うのですね。それでなくてもうちは食品分野についてまったくの素人だというのに。食品工学会の存在も、3年前から折に触れて伝えてきたにも関わらず、「そんなのがあるの?」ですからね。
 まずいよなぁ。

 それとやはり、マンパワーの差というのがよろしくありません。何しろ向こう様は研究室全体で取り組まれているのに対して、こちらは蛙一匹。これが理論系だとか、ロボット作るとかであればまだ比べようがありますが、実験して調べるというのが入ってくるとどうやったって手が足るかどうかが成果の質・量を左右するでしょう。
 だからあれだ。先生、人出が欲しいです!

 と、言ってみても次の人員割り振りは来年の四月なんですね。確か、今年の4年生のテーマ候補の中に食感の研究も入っていたのですが、外部との共同研究にどうしても人を回さなければいけないせいでオミットされてしまったのでした。もう手遅れかもしれませんが、今度の人事では+1人の枠を設けて貰えるよう頑張りますよ。

 下手に人手が足りないアピールをすると、人員リソース的に難しいと思われて却って取り潰される可能性もあるので、うまく立ち回らないといけないのですが。

No.390|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()