飛んで灯に入る夏の虫。
では、人間が灯りを手にする以前、虫たちは何を目指したのでしょうか。
ひょっとしたら、彼らは月を目指したのかもしれません。あるいは、星に向かったのかも。はじめ羽根を持っていなかった虫が、進化とともに空を飛ぶ能力を身につけたのは、宇宙に行くというスペースシャトルのような目的のためだったりして……
まぁ、間違いなく間違いでしょうが、そういうことを考えていると楽しいです。
大学が冷房の原則不使用という迷惑なスローガンを打ち出しているせいで、研究室では窓を全開にして暑さをしのいでいます。いやまぁ、夏は暑くてなんぼ、冬は寒くてなんぼですから、そもそも冷房は控えるべきものだとは思いますし、扇風機でも今はなんとかなっていますが。
しかし、問題は夜です。例によって窓を全開にしているわけですが、そうすると虫が入り放題なんですね。それでなくても昼間からSサイズ、SSサイズの蝿を鬱陶しがっているのに、夜になると蚊と言わず蛾と言わず灯火採集の要領で入ってくるので大変です。
黄金虫程度なら運が良ければ摘まみ出せますが、それより小さいといちいち捕まえていられません。走光性のせいなのは判っていますから部屋の明かりを消せば……とも一瞬思いますが、そんなことをすれば研究にならないうえ、下手にディスプレイを点けでもすればお互いにとって悲劇になります。つまり、彼らは入室こそすれ、退室はしない。そのくせ一丁前に蛍光灯にぶつかって大きな羽音を立てたり、螺旋状に飛んで目の前を横切ったりするのですから鬱陶しいことこの上ありません。
ほんと、夜中に落ち着いて研究ができないのは死活問題なわけです。
ちなみにこれでも研究室は5階にあるのですから、最早地上付近の階の惨状は推して知るべし。
なので、研究室の窓に網戸を導入したいと思います。別に業者を入れなくても、市販品を買ってこなくても、とにかく目の細かい網が張ってあれば良いので、割と簡単に作れるでしょう。お互いに不幸にならないための必須アイテム、作りますよ。
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無題
2011/06/28(Tue)15:12
網戸、大学で買ってくれるみたいな話がありますけど、専攻によるんですかね?
No.1|by nkn|
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