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蛙の末裔の妄創手帖

ポリシーは「ものに優しく」。
人畜無害で善良な変質者を目指します。
って、なにそれ?

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2025/02/13(Thu)02:55

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沈黙の春休み

2013/03/30(Sat)00:54

 日曜に古文書解読講座なんぞに通っていたせいで、最後に丸一日休めた日は二か月近く前である模様。まぁ自業自得と言ってしまえばその通りですが、件の古文書講座に行くとやたら疲れる、というのは計算外でしたね。昔はこんなに人混みに弱くはなかったはずなんですが。

 もっとも、先日飲み会で聞いたところでは帰宅できるのが一週間に二日しかない(しかも平時で。つまり学会前などではないというのだから恐ろしい。)研究室もあるとか。いやはや、研究室選びは大事です。

 ……そう、新四年生の研究室見学会があったんですね。私たちの研究室は研究テーマの紹介をスライドで行い、部屋と設備、研究室生活の紹介を世間話方式で行いました。おおむねグループを作って行動している三年生たちに対して都合4回ほど説明の機会があったのですが、うち三回が助教さん、ラスト一回は「疲れたから代わって」ということで私。いやいや、そこは教授の出番では……(※)。三年生たちが、納得ずくで研究室を選べることを祈っています。
(※とはいえ紹介用スライドは五年前から私が作り続けているものなので、説明のクオリティはそこまで低くはなかったはずだと自負しております……よ?)
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飛ぶ無響室

2013/03/14(Thu)01:42

 今日から使い始めた、とある実験機器。その取扱説明書がちょっと突っ込みたくなる出来でした。
 その機器はいわゆるデータレコーダなのですが、取扱説明書にデータ収録の手順が説明されていないのです。初めは、そんな馬鹿な、と思いましたが読み直しても見当たらず。どこに書いてあるのだろうとよく探してみたところ、ボタンの機能説明から推測するとわかる、という具合でした。

 まあ直観的にわかると言えばわかるのですが、仮にも研究開発用の計測機器で、民生品じゃありませんからね。操作、手順の類のユーザーフレンドリーさは二の次なわけで、せめて説明書くらいは厳密に書かれていなければならないと思います。
 まったく、バックライトの輝度調節やら電源ボタンのON/OFFやらには1章割いているのに、どうしてデータ収録の操作が記述されていないのかって話ですよ。貴方データレコーダでしょう?

 また、ヘッドホン出力の音量調整に関する説明はヘッドホン出力の章に書かれていませんでした。これも酷い話で、どこに書いてあるかというと、機器の外装各部の説明の中のヘッドホンジャックの説明として音量の調整方法が書いてあるのです。言うまでもなく音量調整云々はジャックの説明ではありませんが、そこにしか書かれていない。もう、ヘッドホン出力の章とは何なのかということになります。
 そしてそんな体たらくの割には、ヘッドホン出力の説明の後に、音量は下げた状態から始めないと大音量が耳に入って危ないよ、などと注意書きがあります。最早いじわるクイズの類。

 単なる誤記もいくつかありましたが、上記のような大局的な不備(だと思っている)の前では些末事です。別段何か被害があったというわけではありませんが、あるべきものがあるべきところにない違和感を強く抱きました。
 ちなみにそのメーカー、WEB上の資料などはかなり充実していて、その分野では日本を代表する企業なのです。個人的な印象もとても良かったのですが……今回の取説にはちょっと幻滅でしたね。もっとも、取説はエアポケットみたいなもので、これ以外の部分はちゃんとしていると信じています。



 こういうさまを見てしまうと、取説に工数をかけない、チェック体制を十分つくらない、といったことの弊害はこういう風に現れるんじゃないか、と思ってしまいます。
 以前、今回とは別の音響機器メーカーの方から「一人の技術者が構造設計や音作りから取説作成、パッケージ設計まで受け持ちます。こんなにできるのはうちくらい」という話をお聞きしましたが、それも考え物ですよね。

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ザトウムシの手記

2013/03/10(Sun)01:16

 東工大の広瀬茂男先生の最終講義に伺ってきました。最終講義、と名前はついていますが、講演だけでなく、過去に広瀬先生が携わったロボットをかき集めてできる限りすべて動かそうという一大イベントです。古いものでは、東大で教鞭をふるっておられる生田先生の博士課程時代のロボットもあり、しかもちゃんと動いていました。

 広瀬研究室に限ったことではありませんが、大学においてまじめに開発研究されたロボットを見るのは意義深いものです。大学は(とりわけロボット分野の人々は)基本的にオープンですから、聞けば大体詳しく教えてもらえます。大学の存在意義という点で言えば、そうやって成果をアピールするのが重要なわけですから、知りたい人と教えたい人とでwin&winですね。
 また、アカデミーにおけるロボット開発では、作って・問題点を見つけて・改良して、というサイクルの中で前作の何を問題視してどう改良したのか、という点が成果として重要になってきます。それはたとえ前作に顕著なマイナスポイントが見当たらなかったとしてもですが、それだけに、このプロセスには研究者の思考が如実に出るものでしょう。個人的には、ここが非常に興味深いと思うのです。そして、とても役に立つ、とも。優れた研究者(ここでの”研究者”には学生を含みます。日本の大学でロボットを扱えば、大抵の場合、担当学生がそのロボットに最も詳しいわけですから。)の思索を横から覗き見ることは新しい視点を与えてくれます。

 今回もいろいろな解説を拝聴することができ、頭が耕される思いがしました。いやほんと、恥ずかしながら、定期的にこうやってポジティブな成分を摂取していないと自己融解を起こしてしまいそうです。精進精進。

No.502|バイオ研もろもろComment(0)Trackback

鍵屋の青首鍋

2013/02/25(Mon)21:11

 飯嶋和一の時代小説「雷電本紀」が好きすぎたので、作中に出てくる鍋料理を作ってみました。と言っても、中身はシンプルな味噌鍋ですから、多くの人が期せずして経験している味だと思いますが。

ーーーーーー
 煮立った鍋に酒と肉をそぎ落とした骨を入れ、味噌で味をつけ、骨を取り出した。「麻吉っつぁん、こんなもんかい」助五郎が差し出した小皿から、麻吉が味をみてゴボウと鴨、ネギとセリを山のように入れ、おろした赤唐がらしを汁が赤くなるまでかけて食べる。いろりも江戸の商家では珍しかったし、男ばかり三人で鍋を拵え、それを勝手に取って食べるのも、雷電はひどく気に入ったようだった。
「うまいもんですなあ」
「これが鍵屋の青首鍋で、大根は入れませんので」
ーーーーーー以上、「雷電本紀」より引用ーーーーーー



 調子に乗ってセリを刻みすぎましたね。あと、鴨肉はハードルが高いので鶏肉で、出汁をとるために使っている鴨の骨は鶏がらスープの素で代用しました。冷静に考えるともう青首鍋を名乗れなくなっているような気がします。



 「汁が赤くなるまで」、というのは、やはり一味唐辛子でやるべきだったかもしれませんが、とにかく完成です。ここで一味唐辛子を買って来られないというのが私の精神的弱さなのでしょう。

 味の方は、「うまいもんですなあ」という雷電に激しく同意。なんといっても、不味くする方が難しい料理ですからね。酒入れて味噌溶いて、のどこに付け入る隙があるのかという。いやまぁ、とにかく美味しゅうございました。

 



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論文、ミッフィー、USACOちゃん

2013/02/20(Wed)01:51

 今日は研究室に、大学の安全管理センターの方と産業医さんがいらっしゃいました。こうやってしばしば、(半)抜き打ちでチェックをしているみたいですね。もちろん研究環境の優良な私たちの研究室はほぼ問題なく終了しました。
 で、その方々が学生室の椅子を見て一言。
「椅子もいいしね」

 よし!
 まぁ私の息のかかった椅子は研究室の半分くらいですが、あえて中古市場から椅子を選んだ甲斐がありましたね。きっとその椅子、内田洋行のネクスが、ハイバック・稼働肘つき・アジャストシンクロの最上位モデルで物々しかったせいでしょう。
 大学に居れば日々さまざまな研究室の椅子を見る機会がありますが、学生用にこのクラスの椅子を配している研究室にはまだお目にかかったことがありません。良くてオカムラのアドフィット(ローバック・肘なし)といったところです。……あ、使ったことあるのでことわっておきますが、もちろんアドフィットも良い椅子ですよ。占有面積が小さい割にリクライニング角度は大きいですし(20度。これはネクスの17度を上回ります)、背もたれが折れ曲がってさらに大きく反れるギミックも有効ですし。あえて注文をつけるなら、座面が薄い割に柔らかすぎるように思うことと、背もたれ形状が人を選ぶことですかね。正直、私はちょっと背中が合いません。

 ちなみに私ら学生が座っている椅子は、ネクスのほかにはイトーキのアペーラ(ローバック・肘なし)とバーテブラ(肘なし・”入力作業用”)、オカムラのヴィラージュVC1(肘なし)、コクヨ(メーカーはKloeber)のカノス(ローバック・肘なし)です。まぁ、まったくどうでもいい情報ですが。

No.500|オフィスチェア的変態Comment(0)Trackback