今更な話題ですが、Surface Proシリーズ(無印、2、3)のリコールに参加しました。
使っているのはSurface Pro2でして、web経由で手続き完了。幸いトラブルはありませんでした。
そして本日(手続きをするのが遅かったのです)、その代替品が無事到着。
左がリコール対象の純正ケーブル、右がリコールで到着した代替品です。
いやまた普通のめがねケーブルになりましたね。プラグ部分だけなら20年前の炊飯器と区別がつきません。緊急ゆえ、プライドは捨てざるをえなかったということか……。
純正品はカッコつけたために材力的な問題を抱えてしまったらしいのですが、さて、こういう事例に遭遇して「それみたことか」と鬼の首を獲ったように言うのも少々ためらわれます。
メーカーが意匠に凝るのは悪いことではないですし、デザイナー(設計者)の意図を実現しようとする挑戦は重要です。右側のプラグよりも、もっと良いものがあるはずだと信じてこれからもデザインしていただきたいと思います。
ですが、「もっと良いもの」は既存のものに劣ってちゃだめなわけですよね。優れた意匠を与えたかったのなら、既存品と最低でも同じ機能・性能を与えなくてはいけません。ケーブルの線材に負荷がかかる、なんて意匠設計の前、というよりケーブルのデザインなら基本設計で押さえる事柄じゃないですか。
Microsoftのハードウェア部門(主に入力機器)の開発姿勢は前衛的な部分と保守的な部分のバランスがとれていて個人的に好きだっただけに、今回の件には少々幻滅でした。Microsoftほどの企業に材料力学の初歩みたいな問題でつまづかれては困ります。……まぁ、この手のトラブルの大半は初歩的な誤りに行きつくのかもしれませんが。
PR