[PR]
2025/02/02(Sun)23:43
ポリシーは「ものに優しく」。 人畜無害で善良な変質者を目指します。 って、なにそれ?
2025/02/02(Sun)23:43
2014/11/25(Tue)22:30
昨日ドーナツを35個揚げたのですが、そのうちの4個は他の31個とは別のレシピで作りました。
参考にしたレシピは、「炊事専務卒教育参考書 調理概論」のpp.109-110「ドーナツ」です。
国立国会図書館近代デジタルライブラリーへのリンク
この本は、陸軍糧秣本廠が昭和5年に出版した一種の教科書です。昭和3年に陸軍では炊事専務卒という兵の養成が制度化されていて、その教育課程で使われたようです。
私自身は昨年のドーナツ・ハイ(ドーナツが食べたくて仕方なくなること)のときに国会図書館で「ドーナツ」と検索してこの資料に出会い、いつか作ってやろうと虎視眈々、機会をうかがってきました。
しかし。
この本のレシピ、間違ってるんですよ。
いや、何か私の推測できていない事情があって実は正しい、ということなのかもしれませんが、まずは分量をご覧ください。
以下、上記文献より抜粋。
材料(二個分)
小麦粉 七匁
膨シ粉 四匁
砂糖 四匁
食鹽(※) 一匁
卵 二匁
水 一勺
ラード 六匁(内一匁ハ捏ネ込ミ用)
抜粋ここまで。
なお、(※)は食塩です。
一匁は3.75 gですから、小麦粉は26.25 gということになります。ドーナツ2個にそれは少ない気もしますが、問題は膨らし粉。小麦粉の6割近くあります。ちょっと多すぎじゃないでしょうか、ベーキングパウダー。
ちなみに蛙母も、「それは多過ぎよ」と申しておりました。
それでもとりあえず、このレシピでやってみました。
分量は全て上記の2倍。ただし、小麦粉は薄力粉、揚げ用油はラードではなくサラダ油にしています。(捏ね込み用のラードは分量通りです。)
この教科書には結構詳しく手順が載っており、それに従って作った生地が下図。
これを、”耳朶ノ硬サニ捏ネタルモノヲ麺棒(丸キ棒)ニテ延シ、”(””内は抜粋)とあります。
しかし捏ねられません。まだ液状で手に付着するうえに、大量のベーキングパウダーによってシュワシュワに発泡しています。
少し掬い取って低温の油に入れてみましたが、天かすのように分解して黒い粉になってしまいました。
というわけでレシピ再現は失敗でした。
ここからは完全に推測ですが、卵二匁(7.5 g)やラード六匁(22.5 g)という分量指定は、このレシピが元々ドーナツ2個のためのものではないことを示唆しています。特にラードは、揚げ用に五匁を使うとされていますが、たったそれだけのラードでは普通揚げられません。この教科書には沸かしたラードに生地を入れ、浮き上がったら適宜裏返すという記述もありますが、そのためには相当量のラードが必要です。
おそらく、先に大量に作るレシピがあって、それをドーナツ2個当たりに割ったものなのでしょう。ただ、その過程でいろいろ混乱が起きてしまったのではないでしょうか。
さて、とにかくこれではどうしようもないので、同量の小麦粉を追加してなんとか形にしました。
それでも成形がおぼつかなかったので最初は丸ドーナツで。
やたら焦げるのは私の手際とベーキングパウダーの量と、両方のせいである気がします。
最後は頑張って、ドーナツらしい形にしてみました。色は揚げパンですが。
で、お味は?
ちょー苦い!
焦げを取り去っても苦かったので、これはベーキングパウダーのせいでしょう。
ちなみにこれが、一人で作る初めての揚げ物だったんですが……80年以上前のレシピの間違い(とは限らないのですが)を指摘してもなぁ。
なんとも苦い揚げものデビューになりました。
No.571|バイオ研もろもろ|Comment(2)|Trackback
2014/11/27(Thu)00:01
No.2|by 蛙の末裔|URL|Mail|Edit
引き続きドーナツ・ハイ
2014/11/26(Wed)17:04
軍事調理法 ドーナツ [検索]
下記のページに辿り着きました.
http://ochanomizu318.blog.fc2.com/blog-entry-171.html
このサイトのレシピはまともそうですね.分量的に.
ふくらし粉(BPにしろ純粋な炭酸水素ナトリウムにしろ)を砂糖と同じだけの質量入れるっていうのはかなり味がヤバイことになりますよね……
焦げとは違った苦味の理由は下記の反応で生成するOH-の仕業ですよね,食べるのそうとうキツくなかったですか……?;
Na2CO3 → 2Na+ + CO3(2-
CO3(2- + H2O → HCO3- + OH-
クエン酸かけたら中和しそう……
重曹の話してたらカルメ焼き食べたくなりました.
No.1|by リック|
URL|Mail|Edit