年度末ですね。
学生にとって修羅場なら、そのおすそ分けをいただいている教員が忙しくならないはずがなく、一日があっという間に過ぎていきます。
ことに、修論・卒論を読む業務(読んで文章を直す業務)では、違う内容の文章がとっかえひっかえ脳内を占領するので頭が熱くなります。学生室に文章術の参考書を置き始めたこともあって、こちらが試されているような気分になってきました。……良いことなんですが。
自分自身でも年明けから”文章術本読みたい熱”が出ていて、先日ネットの古書店でまとめ買いをしました。
もちろん鍛えるべきは理系の文章術なのですが、買ったのはその周辺領域の参考書です(※)。小説の書き方、ライトノベルの書き方、アダルトゲームのシナリオの書き方、ボーイズラブ小説の書き方などなど。
まだ全部は読んでいませんが、これは楽しいですね。
どのジャンルにおいても、良しとされる文章には一脈、どころかかなり相通じるものがあるようです。よく「論文の書き方は小説の書き方とは違う」と言われますが、こと文章の形式面に限れば、上手い説明文を書ける人と上手い描写ができる人は相当に重なることでしょう。文章がわかりやすいことは、どこでも大事に違いありません。ぜひとも、健全な言語感覚を培っておきたいものです。
そんな話を学生としていたら、
「蛙先生はどこへ行くんすか」
と言われました。
いやあんさん、ラノベの書き方の本を読んだってラノベが書けるわけじゃないし、エロゲーのシナリオが書けるわけじゃないし、BL小説が書けるわけじゃないからね?
※理系の文章術に関する本もこれまでに4、5冊は読んでます。外堀ばかり埋めているわけじゃないと信じてほしいです。
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