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蛙の末裔の妄創手帖

ポリシーは「ものに優しく」。
人畜無害で善良な変質者を目指します。
って、なにそれ?

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2025/02/03(Mon)21:59

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籠城読書

2012/09/24(Mon)02:45

 飯嶋和一の出星前夜を読み終えました。夏場はほとんど読む暇がなかったので、足かけ5か月ほどはかかった計算でしょうか。

 これで一応、飯嶋和一氏の単行本はすべて読んだことになるのですが、相変わらずの重さです。紙面は文字に埋め尽くされているのに文面は饒舌でなく、読者の手を引くようなサービス精神はほとんど感じられません。むしろ、読んでも読んでも次々に現れる言葉と格闘し続ける感覚。
 それでも、このきつさが病みつきになるんですね。飯嶋氏の作品にはしばしば長い文が出てきますが、そのどれもが明晰さを保っていて理解を誤らせません。普段目にしている論文などでは到底ありえない文体ですが、それらとは別の硬派さをもった文章として記憶に残ります。

 で、この飯嶋氏が連載されていた作品がつい最近完了を見たらしく、そろそろ単行本化じゃないかと楽しみにしている次第です。まぁ、何しろ現行の最新作にあたる出星前夜が2008年で、その前が04年、00年、97年ですからいつになるかはわかりませんが。
 とまれ、この作者の作品をリアルタイムで読めるのは個人的にとても幸せ。
 
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No.483|バイオ研もろもろComment(0)Trackback

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