まぁ竹を割ったものなのですが。
東京理科大学 近代科学資料館の『計算する器械たち』展で見た計算尺の短編映画がなかなか面白かったです。
先の土曜日の昼間、垂涎のアナログ計算機展を拝見してきました。
金曜日は夕方5時まで仕事でしたので、博多→東京には終電ののぞみ号を使いました。これが最後の希望ってやつなのか。
しかしまぁ、その時間に急に(行くと決めたのは前日夜)上京したところでホテルなどに行くすべはなく、宿は新橋の漫画喫茶にとりました。その漫画喫茶を宿にするのは二度目なのですが、なんというか、こういう攻めたプランほど、ノリで上京戦略に組み入れてしまいそうで危ないですね。
肝心の展示の方はとても良かったです。とりわけプラニメータと計算尺のブースには、それぞれ実際に開発に携わった方(!)がいらしていて、大変興味深い話を伺うことができました。プラニメータにせよ計算尺にせよ、開発者が使い方をフェイスtoフェイスで教えてくださるなんて機会はまずないはずです。
また、今回のメインの一つ、微分解析機のデモンストレーションも堪能することができました。円を描く動作試験(サークルテストと言います)で始点と終点が一致しないところなんか、これぞアナログ計算機という感じで最高でしたね。あの数%の誤差の中には、開発者の知恵と調整者の努力、そして物理的な現実という、アナログ計算機の魅力のすべてが詰まっています。
さて、翻って私。
慣れた人は違うのかもしれませんが、自分の計算機が展示されているというのはなかなかにこそばゆいものですね。
実は今回、「そろそろ壊れたんじゃないかな」と思ったのも急な上京の理由だったのですが、計算機は故障もなく元気に動いていました。資料館では、普段の調整や説明は学生アシスタントの方々がなさってくれているそうですので、優しく扱ってくれているのだと思います。いやもう、感謝感激です。
とまぁ、周囲の人々が素晴らしい仕事をしていた一方で、私自身がうまく説明できていたかというと……。
正直、今一つ要領を得ないことも多く、話しかけてくださった方には消化不良な思いをさせてしまったかもしれません。ほんと、これはいつも課題。
それと、個人的に不甲斐ないのは、この計算機が5年も前の製作物だということですかね。趣味はアナログ計算機、とのたまっていながら、これ以降何も作り上げていないというのはちょっと問題です。
そもそも私のコレは所詮復刻でしかないので、新規開発の苦労はほぼ無いはずなのに。
気合が必要だな。
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