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蛙の末裔の妄創手帖

ポリシーは「ものに優しく」。
人畜無害で善良な変質者を目指します。
って、なにそれ?

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2025/02/13(Thu)19:05

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短刀直輸入

2010/05/11(Tue)00:01

 みょんな,じゃないやひょんなことから,思い立って「鳥の飛翔」を読み始めました.あー,読み始めたっていうのは適切でないかもしれませんね.もう十日以上経ってます.
 この「鳥の飛翔」は最初の鳥人間ことオットー・リリエンタールの著作.ドイツ語初版が世に出たのは1889年です.ちなみに今読んでいるのはもちろん日本語訳ですよ.第二外国語はドイツ語でしたが,私の貧弱な語学力では到底原著などに歯が立つはずもなく.

 で,その日本語訳の文章なのですが,序文が熱い.
 まだ読んでいる途中ですが,今のところ最もキャッチーなのはこの序文です.必ずやもうすぐ飛べる時代が来るんだぜ,と語るリリエンタール氏の情熱が,なまじその後120年の歴史を知っているだけにショートカットで届いて来ます.賛辞を贈りたい.空の時代が来たことを知らせてあげたい.あ,いや,多分とっくに御存知でしょうが.
 無論,飛ぼうとした情熱家は彼だけではなかったにちがいありませんが,彼の素敵なのは,自分の情熱を熱く広く語ったこと,そしてそのパッションをもって周囲をほだしたことだと思うのです.イギリスのピルチャー,ロシアのジューコフスキー,アメリカのライト兄弟.青は藍より出でてと言いますが,リリエンタール氏は良き藍色だったのではないかと.
 また彼は飛行をスポーツ的に捉えて普及させることで,飛行技術全体を高みに上げようと考えたそうですが,それはある意味ではオープンソース的な思考と言えるかもしれません.情熱的アマチュア.広義の意味での同人.趣味の延長.ふむ,ロボット技術研究会みたいなサークルにいる輩が焚きつけられてしまうのも仕方ないことなのかもしれませんね.



 翻って,自分は自分の研究をリリエンタールのように語れるか.
 すみませんこれは精進が足りません.それと今,データが全部無い.

 HDD復旧の初期見積もりが終わるまでの向こう数日間は,全ての落ちにこれを使えそうです.
 ただし初期見積もりの後には,”データが全部無い”なんて落ちを使えなくなるよう祈っているのですけれど.

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No.263|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

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