昭和22年刊行の「数学機器総説」という本は、日本における機械式計算機のバイブル足り得るんじゃないか、と思います。著者である故城憲三博士の、この手の器具、機械に関する知識が半端でないことが分かり、伊達に日本最初のコンピュータ製作者と呼ばれていないなと感じること請け合いです。
この当時、城博士自身は既にかなり電子計算機に興味を持っていたようですが、そこに至るまでの様々な計算機械を網羅しているというのがこの本と著者の恐るべきところと言えます。流石に最新の情報は少ないようで、電子計算機はENIACがわずかに紹介されるのみですが。(コンラッド・ツーゼのZシリーズなどは載っていない。)
今日、図書館の地下書庫から出してきてもらって借りたので、しばらく拝みます。
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