蛙の末裔の妄創手帖

例によってタイトルとは全然関係ありませんが、IH専用蒸し器「ムッシャー」（サンナップ）という調理器具を使ってみました。一言でいえば、使い捨ての蒸し器です。

　面白いのはIH専用であるということで、発熱体はアルミ箔のようなもの、蒸し器の筐体はタッパーよりも薄い樹脂でできています。電子レンジ用の器具でも同様ですが、火を使わなければ加熱調理器具の設計はこんなに自由になるのですね。

　それともう一点。ムッシャーは空焚き時の過熱を防ぐため、発熱体にヒューズ機能を備えています。空焚き時には焼き切れて渦電流の回路を切断するというものですが……まぁそう言われたら空焚きしてみるしかないでしょう。
　ということで、一通り使ってみた後、水を入れずにIH調理台に乗せてみました。


　…5秒も経たずにフィニッシュ。

　不謹慎とは思いつつもう少し派手な切断場面を期待したのですが、思った以上に大人しかったです。とはいえ、これはこれで興味深かったのでOKかな。


　ところで、蒸し器を主体的に使うのは初めてだったのですが、蒸し調理もなかなか面白い作業ですね。蒸し器から立ち上る湯気に漠然とエネルギーの存在を感じると言いますか、まぁ気分は産業革命前夜です。

　ははぁ、これがスチームパンクというやつか。（多分違う。）