大学にあるレーザー加工機は、基本的に全てキャップビスを使って部品が締結されています。締め付け力を強くできるから良い、ということなのでしょう。
ところが、集光レンズの高さ調整用スライドレールの取り付けねじだけが+の皿ビスなのです。光軸に関わるところなのに、そこだけ緩みやすくなってるなんてね。気づきませんでしたよ。失敗するまで。
というわけで、先週の金曜日にレーザー加工で派手に失敗しました。別に事故じゃあないんですが。
具体的には、集光レンズを支える上述のスライドレールの止めねじが緩んでいて、斜めにレーザー光を照射していたというものです。結果として作った部品はすべて斜めに傾いた切断面になっていて、穴も斜めに空いているという有様でした。酷い。例えば、回転軸を通す穴が斜めに空いていたら100%使えません。
不幸なことに、翌日のmakeのために大量のアクリルを加工していたんですね。準備万端で量産してみたら、軒並みゴミになっていたという、まあ個人的には悲劇です。
今日になって工場の技官さんに伝えてきたわけですが、本当に何もやっていなくて情けなくなりました。気付かなかった、とは担当の技官さんの弁ですが、そもそも点検すらろくにしていないのでは気付くものも気付きませんて。
結局メーカーの人を呼んでなおしてもらうことになりましたが、まったく釈然としません。
人柄が良い方々なだけに責めにくいのですが、、仮にも技官として、技術も経験も時間も、学生より持っているはずなのにこういう体たらくというのはちょっといただけない気がします。
ちゃんと点検、整備していれば、誰かが失敗する前にわかったはずの問題なのに。
その勉強料を払ったのがたまたま私だったというのが、非常に悔しい。
PR