思ったより寝ませんでしたが,金曜日に岡山入りしたのが22時半,さっきこちらに戻ってきて22時半.そんなに日本を狭く使わなくても良いのに。というより,そもそも,もう一泊してくれば観光三昧だったんですよね.ただ宿を予約した時にはそこまで頭が回らなかった.
折角旅路に出ているのですからもっと楽しまないと損,というわけでこれからは計画的に観光するよう心がけることにしましょう.確かに交通費や最低限の宿代は研究費辺りから出してもらっているわけですが,自腹を絡めて一日余裕をもつくらいのフレキシビリティはあっていいものと信じております.というか夜中に帰り着くくらいだったらもう一泊するのが自然ですよね,場所によってはそうならざるをえないことだってあるわけですから.
というわけで観光はできませんでしたが学会は満喫して参った次第.自分の発表は初日の朝に済んでしまったので,あとはずっと聴いて回っていました.二日目に至ってはバイオミメティクス部屋に一日入り浸りでしたから,周りから見たら発表しないのにずっといる(そしてたまに質問もする)変な参加者だったでしょうね.
印象的だったのは,ヤモリの指の微細構造が呈する負の摩擦係数をスティックスリップと曲がり梁の力学から説明した発表.東大の先生がなさった研究でしたが,どことなく古典的なバイオメカニクスの香りがして芸術的でよかったです.こういう視点を使いこなせると楽しいよね的な.
まあ,古典的なと言いますが,バイオメカニズムという分野においてミメティクス系全体が古典に分類されそうであるとも言えそうです.ミメティクスは一般の方々にイメージを抱いてもらいやすいこともあって一見主流に見えてしまいますが,実際はバイオメカニズム部門では決して大きな勢力ではありません.うちの教授曰く「研究にお金をもらうための必然性を付与しにくい」とかで.まぁそうでしょうね.部屋も結構空いていました.
ただ,これもうちの教授のお話ですが「抗し難い誘惑があるのも確か」で,一日張り付いていたりする私も,その誘惑に吸い寄せられている中の一匹なわけです.折角なら,自分も盛り上げる側に入りたいなぁと思うこともしばしば.
(コミケにサークル参加するときの気持ちってこんななんでしょうか?)
ちなみにこの学会,出席するたびにやたらとN准教授(東工大だけど私がいるのとは別の研究室)にお会いします.司会をされていたり見ているだけであったり様々ですが,うちの研究室の先生より遥かに遭遇率が高く,かつ同じ部屋にいる時間が長い.生意気言ってあれですが,嗜好が似てるんですかね.
関係ないんですが,発表しおわってから靴が壊れていたことに気づいたんですよ.
これはひどい.というか今日一日もってよかった.下手したらつっかけになるところでした.履きやすくて気に入っていたんですが,買いなおさざるをえませんね.
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