こんなことを言うと、自分のにわか度(初心者)を強調しているみたいになってしまいますが(実際、初心者なので)、最近、ITOKIのバーテブラ、ドーサルシリーズのデザインに注目しています。どちらも古い椅子で、かつ好評を博したためにモデルチェンジした○○Ⅱが作られました。作られました、なんて過去形で書いていますが、実はバーテブラは1981年発売開始の初代(後年発売の二代目も)が未だITOKIのカタログに載り続けており、ドーサルも二代目が今年カタログ落ちしたという、非常に長寿のシリーズなのです。
両者とも、デザイナーはアルゼンチンのエミリオ・アンバス。彼の
公式サイトでもこれらの椅子の解説を見ることができます。
生意気な感想で申し訳ないところですが、バーテブラ、ドーサルのデザインは、一見して自分にはできないと感じました。どことなく気管を思わせるフレームの初代バーテブラ、哺乳類的な肉感のある二代目バーテブラ、背もたれの連結部が予想外に上部にあるドーサルⅠ、Ⅱ。今見ても明らかに他のオフィスチェアとは一線を画しています。こういう特殊な意匠は、”そういう”デザイナーを招聘しないとできないですよね。
デザインばかり書いていますが、機能面でも、座面上下以外に調整箇所がないという極めて簡単な操作系と独特のロッキング機構を組み合わせ、非常に評価の高い椅子です。特に、調整箇所の少なさは先のデザインと密接に関係しているように思われるところです。ちなみに、その高い機能性とデザインは国際的にも高い評価を得ています。
正直言って、今これらの椅子のデザインが流行るかと言ったら?ですが、それ以上に1981年の事務椅子業界にバーテブラを問うのは勇気がいることだったでしょう。そういう意味では、当時のITOKIの姿勢は称賛に値すると思う次第です。
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