研究室の先輩がやっている空気圧駆動のアームロボット(あまり正確な表現ではないのですけど)が今動作実験中なんですが,その黎明期的な動きがたまりません.実際,構造などを考えると黎明期なロボットなわけで,なにも卑下することはないと思うのですが,うまくいくかいかないかの狭間でよちよちしているロボットと,そのご機嫌を窺いながら動かす製作者というのは何ともいえず好きになれるものです.
繰り返しますが,決して馬鹿にしてなどいませんよ.そうやって動かす瞬間というのが”動くもの”づくりの醍醐味の一つだと思うと,そういうことです.
私自身は,かつて母校の先生(ロボコンの好きな国語の先生)から「僕の好みはスマートで合理的なロボットなんだけど,蛙くんのロボットはその真逆なところが応援したくなるというか」云々という褒められているのかけなされているのかわからないお言葉を頂戴したことがありますが,今になって思えばその”スマートの真逆”というたどたどしさが私自身嫌いじゃなかったのかもしれません.数えてみると母校の校内ロボコンには在学中4回出て通算1勝,NHKロボコンへの学内選考は5回落選,地元のロボコンは3回出場で全て予選落ち.これだけ弱っちぃトコロをアピールすれば教官陣にもそういう意味で覚えられますし,いつの間にか自分も洗脳されるわよね,うん.
ロボコンに出るならもちろん勝ちたいですが,ロボコンに関係なく趣味で作るなら,あえてよちよち路線で行ってもいいかもしれませぬ,なんて.体のいい自己肯定ですな.
全然関係ありませんが,FEMソフトのZ88がプリポストプロセッサを作り始めたようです.以前はしゃいでインストールしてからほとんど触っていないため,何も語れる状況にありませんが,是非とも良質なプリポストが出来上がることを祈っております.
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