先ほど帰宅したところ、部屋の天井に浮かばせておいたフィルム風船が降りてきていました。実に三か月ぶりの帰還です。ひと月を過ぎたあたりで、フィルム風船ってすごいな、と感じたのですが、まさかそれから二か月も浮いたままだとは思いませんでした。
風船は、数字の”1”を模した太短い棒状のもので、これにヘリウムを詰めると天井に横たわるように浮かびます。
個人的に、この安定姿勢はお気に入りです。ちょうど俵を転がしたように天井に転がっているわけですが、こういうエネルギー的に安定な姿勢が天地さかさまに存在するのを見ると、重力なんて大したことないな、と思えてくるんですよね。
また、何かの拍子に風船をいじるときには、上へ上へと行こうとする物体を押さえつけながら取り扱うという、非日常的な体験が楽しめます。
所詮は浮力のいたずらに過ぎませんが、風船一つを天井に転がしておくだけで、日常に反重力が紛れ込んでくるのは痛快です。毎日新鮮なインスピレーションを貰えています。
というわけで、降下してきた風船には再度ヘリウムを詰めなおしました。
「ヘリウム風船を飼う」、おすすめです。
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