研究室に配備する卓上NCを選ぶ.
これが難儀でしてね.予算は300万弱と,なかなか潤沢に思うのですが,数10万円~100万円ほどのグループでは安すぎて嫌だと教授はおっしゃる.この価格帯の機械は,超小型の彫刻機タイプとシンプルで加工範囲の広い普通の卓上立てフライスタイプのに大別されます.もちろん選択肢は多くはないのですが,もともとが個人を視野に入れた価格帯であるために,”個人ユーザー的視点から見た”コストパフォーマンスは高いと言えます.それだけあれば小さなワークからそこそこ大きなワークまで加工できるよという汎用性が押し出されている,と言いましょうか.
安いのは嫌だという贅沢な注文が付いているので,じゃあその上は?と見るわけですが,悲しいことにその上のグループは300万を超えたところにあるんですね.間をつなぐ数少ない製品は,精密だけれども加工範囲が小さ過ぎる彫刻用だったり,加工範囲は広いけれども繊細過ぎる彫刻用だったり.言っちゃあなんですが,汎用性に乏しすぎる.唯一見つかった汎用性の高そうな機種は,教授が大嫌いなメーカーだということでにべもなく却下されてしまいました.そんなに嫌いなんですか,と言ったら,嫌い,絶対買わない,ですって.過去に不親切な対応に遭ってしまったからだそうなのですが,全くメーカーも罪なことをしたものです.
そういう形で世間の卓上NC事情が見えてきたので,これに研究室の対NCニーズを照らし合わせます.
どんなNCが欲しいか?
教授「特に希望はない.なんでもいい」
ドクターさん「三次元加工は出来なくていいや」
蛙「加工範囲が広いのがいいです.っていうか100mm立方しか加工できないのなんて許さん」
教授ぅ….それはともかく,ドクターさん(この方は,質素倹約でやりくり上手な方なのです.)の要望でも,蛙の要望でも100万単位の金を出す理由が見つからないのが困りものです.そういう機種は安く存在しているけれども買えなくて,金額で選ぶと使い道が奇妙に限定されるという.
そんな馬鹿な話あるかー
まあ要するに独断で選んでいいようなものなので,目下頑張って見積もりをとっています.ここで良い判断が出来れば,後々研究室全体が得をするのよ.
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