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蛙の末裔の妄創手帖

ポリシーは「ものに優しく」。
人畜無害で善良な変質者を目指します。
って、なにそれ?

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2025/02/24(Mon)16:20

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武具と文末

2011/08/05(Fri)02:32

 先日古本屋で買った、飯嶋和一「神無き月十番目の夜」を読みました。この著者の小説は「始祖鳥記」が読了済、「黄金旅風」が読みかけ、という事でこれが3作目だったのですが、他2作に比べて明らかに速く読み終える事が出来ました。
 というのも、著書の時代小説は文章がとても平坦なのが特徴で、後の2作は長時間読むのが難しかったのです。殆ど同じ響きの文章が滔々と続き、ただひたすら出来事や人物の説明がなされているような、そういう印象を受けていました。(こう書くと後2作は悪いように見えてしまいますが、そんな事は有りません。ただ文体だけが驚くほど抑制されているのです。)
 ですが、こと「神無き月~」ではこれが表現として効いていて、重厚な迫力が有りました。雨垂れが石を穿つように少しずつ圧し掛かってくる文章には、例えば冲方丁「天地明察」のような爽やかな(語弊があるかな……)時代小説とは違った力感が満ちています。

 加えて、以前茨城に住んでいた事もあるもので、舞台の山里を身近に感じるところも有りました。引き込まれたのはそれも一因でしょう。

 というわけで、今度はより地元に近い場所が舞台の作品も読んでみたくなります。何が有るかなぁ。
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No.399|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

がんばれ近大高専

2011/07/27(Wed)00:18

 甲子園の予選の季節には、毎年各県の高専の結果を調べては一人で盛り上がっています。知っての通り高専は全国の高専全てをひっくるめて甲子園経験が有りませんので、勿論応援すべきは全国の57高専です。(実際には、野球部が無かったり高野連に加盟していなかったりで実数はもうちょっと少ないですが。)
 ただ、母校も含めて決して強豪校とは言えないので、予選の後半、終盤に高専の名前を聞く事は残念ながらあまり多くありませんでした。

 さて今年。はい、題目にも書いた通り、三重県の近大高専が強いのです。今日(26日)の段階で、三重県ベスト4ですよ。しかも相手は全て近年に甲子園経験のある、桑名西、宇治山田商業、久居農林、菰野です。これは凄い。本当に。
 2009年には巨人にドラフト2位入団の鬼屋敷選手を擁してベスト8だったわけですが、今年はそれを上回る活躍です。

 ありきたりな文句しか並べられないのが歯がゆいですが、頑張れ近大高専!


 あと2勝して甲子園に出場したら、是非とも応援に行きたいですね。

No.398|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

直動の楽園

2011/07/21(Thu)02:38

 空気圧、油圧、水圧機器は軒並み直線運動。直動を制する者はロボコンを制する、を格言としている(つまり、どちらも成し遂げた事は無い)蛙は、フルードパワーエキスポで目の保養をして参りました。
 はい。要するに、IFPEX2011に行ってきたわけです。この湿度の中、身嗜みに関するチキンっぷりを発揮し3シーズン用のスーツで行ってしまったので暑くて大変疲れました。

 ガス圧、液圧の直動機器はストロークが比較的短いのが嗜好的にマイナスではありますが、軽快な音や形は素晴らしいと思うのです。獅子おどしの様にエアシリンダが動いていても、それはそれで良い風情がありますし……。
 あ、勿論、油圧モータをはじめとした回転運動の機器が嫌いとかそういう事ではありません。念のため。

 ところで、先月のFOOMA、今月のIFPEXと最近月イチでビッグサイトに行っているのですが、さて来月はどうなりますやら。一応、8月3日からの加工関係見本市の招待券は研究室にありますねぇ。
 まあ、この手のイベント事に一匹で行くのは行事の難行部分が先に立ってあんまり面白くない……ような気もしますけどね。

No.397|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

aluminium alumni

2011/07/19(Tue)01:29

 ABUロボコン国内予選のテレビ放映を拝見しました。
 ロイ・クラトン(成功すれば勝利するパフォーマンス)を達成したチームのアイデアを判り易く解説していたり、ロボット同士の連携に関する考え方を紹介していたりと、比較的充実した内容だった様に思います。ABU本大会も、この感覚で放送してくれると嬉しいですが……期待し過ぎは良くないでしょうか。
 高専ロボコンでもそうなんですが、地区大会枠の番組の方がちゃんとロボットコンテストを放送してくれるような気がしてしまうんですよね。勿論、個人の嗜好の問題ではありますが。

 ところで、今日番組を見ていて、そう言えばと思った事に、アルミ製のフレームの肉抜きがあります。私の場合、ロボコンの記憶(ビデオの所蔵があるという意味で)は高専、大学(今のIDC)共に91年からなのですが、その昔はやたらめったら穴をあけまくる時代というのがありました。特に高専ロボコンでは長大なアームが威力を発揮する作業系のルールが何度かあったこともあって、穴あけによる肉抜きはロボコンの風物詩になっていました。

 ですが、高専入学後に諸先輩方から伺った事には、「アルミの肉抜きはするな」。曰く、穴一つで1グラムにも満たない軽量化は非効率である、ということでした。
 ちなみに、こんな記事を読まれる方は大抵御自分で経験済みであるか、あるいは容易に想像出来る方でしょうが、一円玉サイズの穴というのは手作業であけようとするととても面倒くさいのです。あの太さのドリルは材料にいきなり突き立てても掘れません。小さい穴から順番にあけていって、何ステップ目かで漸く穴の大きさが直径10mmに達する、そういうレベルの作業なわけです。ですから、経験者は口を揃えて効率が悪いとおっしゃるのですね。

 とはいえ、実際はどうであったかと言えば、高専でもバカスカ穴はあけていました(※私が関わったことのある、とある年度の話です)。結局のところ、重量的に厳しいとなれば部品を外すか、肉抜きをするかしか選択肢が無かったからです。作業自体は1年生にも任せられる簡単なものなので、人海戦術が使えたというのも大きかったでしょう。

 その後大学に行って、また同じ話になりました。まぁ、そりゃ当然と言えば当然で、やはり穴あけは最終手段だったのです。高専と違ったのは、そこで実際に穴をあけなかったところ。別に穴をあけずとも、別の削り方で肉抜きは可能だったのです。あ、一応申し上げておきますが、高専でも肉抜きが穴あけだけだったわけではありませんよ。

 そこで今日。例によってうちの大学のロボットは穴あけによる肉抜きはしていなかったのですが、画面に映る他大学のロボットを見ていると結構穴あけで肉抜きしてあったんですね。ちょっと意外でした。しかも、完成度の高い機体にもそういうものが見られたのです。(当然ですが、穴あけの無い良いロボットも沢山ありました。)
 そういうわけで、かつて問答無用で穴あけをしまくっていた頃とはどうも違うようだぞ、というのが今日の感想です。穴あけが非効率であることが判っているのですから(作業の話。強度的には決してバランスは悪く無いと思います。)、それでもなお穴あけを決断出来るのは、これは精神的な機動力に優れているということなのでしょう。少なくとも、まず手を動かすことの出来る人or組織だ、ということは判ります。

 まず手を動かすか、それともじっくり考えて効率化を図るか、というのはロボコンをやっている人達の永遠のテーマの一つですが、高専と大学のNHKロボコンに限ると、どうも過去20年程は手を動かす方に分が有ったような気がしますね。ひょっとしたら、手を動かせる人の方が思考停止にも陥りにくいのかもしれません。
 あぁ、耳が痛い。

No.396|ロボコン観戦Comment(0)Trackback()

スネドンのインデンテーションシンドローム

2011/07/15(Fri)01:20

 マイクロインデンテーション試験法との距離感が掴めません。

 あ、自分の研究で作っている試験機の話です。
 材料の力学特性を試験するという目的は共通なので、じゃあ何が違うんだよ、という話になってしまうのですが、それを考え出すと手前の試験機に利点が見つからないというか。
 もちろん材料試験の方法を評価して欲しい類の研究ではないので(それは寂しくもあるのですが)、目的を果たせれば良いと割り切るのも手。ですが、そうすると尚更、既存の方法を選ばない理由が無くなるんですよね。

 まぁ、元はと言えば今の試験機を構想していた頃にはインデンテーション試験について詳しく調べなかったのがいけないので、その分余計に今頭をひねらざるを得ないのは仕方ないのでしょう。

 良いところを探そう!ということであれば、
うちの奴はマイクロorナノインデンテーション試験機に比べてストロークが長い!
なんてのがあるのですが、これは目下短くする方向で検討中。何という様だ。

 こんな所ではまりたくないので、気張りどころです。

 しかし、今日のエントリーはタイトルも含めてグダグダですね。書いた本人にしか判らない、という様な。こういう文章を、抑制の効いていない文章と呼ぶのかな、と思います。

No.395|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()