忍者ブログ

蛙の末裔の妄創手帖

ポリシーは「ものに優しく」。
人畜無害で善良な変質者を目指します。
って、なにそれ?

[PR]

2025/02/22(Sat)18:29

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

No.|CommentTrackback

超音波クラッカー

2012/02/14(Tue)02:24

 共同研究先に進捗を報告するイベントをしてきました。ちなみに私は、立場的には”付け合わせ”です。
 一応、自分の報告資料に関しては先方の需要を考慮して内容を選んでいったわけですが、何と言いますか、いまひとつ反応が薄いんですね。ちょっと残念。まぁそこは明確な答えを出すような内容ではなかったので(データの下拵えでした)、さもありなんというところなんでしょう。

 むしろより残念なのは、うちの教授陣がいまひとつ下拵えの問題点を把握しきれていないところのほうだったりして。そりゃ、御自分が取り組んでいるわけではないのですから当然といえば当然ですが、問題点の共有が出来ていないと話をする意義が出てきません。
 実際のところ、最近になって漸く判ってきてくれたようなのでこのままいけば何とかなる気はします。ただ、4月から4年生が入ってくるにあたって船頭多くして……ではいけません。幸か不幸か今のM2さんは素直だったので、何を提案されてもYES回答が多かったわけですが、それを次の担当者に強いるのはあんまりすぎます。

 というわけで、目下の私の役割はこのM2さんから成果と課題を適切に引き継ぎ、次期4年生にちゃんと渡すことだと考えているのですがどうなんでしょうね。加えて共同研究先の方々も学会発表を目指しているので、それまでに成果を整理する、と。
 あー、私自身はクリエイティブなことはしなくて済みますが、そううまくマネジメントできるのだろうか。

 問題はそれが私の仕事なのかという点、それに、RAは対価が出るのにRは出ないという基本的な事実ですね。もっとも、それが博士課程在籍ということなのかもしれませんけど。
PR

No.444|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

ドラマチックな解答

2012/02/13(Mon)03:01

 すごい、凄い。
 TAをやらせてもらっている科目の演習が終わり、昨日、最終回の採点をしました。この回の演習問題は特に難しく、満点をとった人はごくわずか。TAですら混乱をきたすという有様の中、その数少ない満点解答に(偶発的なものだとは思いますが)TA陣は最大級の賛辞を送ったわけです。

 自分が授業をとっていた時には意識しませんでしたが、TAというのは意外と学生の顔と名前を覚えてしまうものです。特に積極的に質問しに来てくれる学生は覚えも良く、例え今は点数がふるわなくても今後に期待してしまいます。
 先の満点解答を作った学生もそんな一人。毎回自分の理解を確かめるように質問をしてくれる割に、意外なほど演習の点数は伸びない、でも訊かれる側からすると、こういう人が深い理解に至るのだろうと思わされるタイプでした。その彼が最後にして最高の結果を出したのは、それだけでも感動ものです。

 しかしその解答が圧巻でした。座標系をなぜか左手系で定義し、計算を右手系で行い、ここで出てきた符号の逆な数値にマイナスを掛けて最終解答とするという離れ業。
 いやまあ、その荒技を×にすることも考えたのですが、事前に設定した採点基準で減点しようがないうえ実際結果は正しく出ています。読めば読むほど正解。

 正直、こんな逆転劇が見られるとは思いもしませんでした。短編連作ものの最終回がこんな構成だったらきっと名作に違いありません。まことに眼福でした。天晴れ。

No.443|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

食傷植物

2012/02/09(Thu)03:21

 いつも通り24時30分くらいに帰る、と言っておいて、その時刻に帰るのは五割くらいでしょうか。論文が俄然修羅場になってきました。帰宅してそこそこ疲れていることには喜びを感じるのですが、成果物の方がからっきしでは話になりません。
 んー、もうちょっと書けると思ったんですが……自分に対する期待はまるであてにならないという。

 もう寝よう。

No.442|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

桜メントス

2012/02/02(Thu)01:23

 研究室で、日本咀嚼学会誌の表紙の絵が話題になりました。
 日本咀嚼学会のホームページでもその絵が見られるのですが、この歯型を持った花みたいなやつは一体何をイメージしたのでしょう。研究室では、「パックンフラワーでしょ」という意見が強かったのですが、果たして。そんなことはないでしょ、と思ってはいますが、言われてみれば確かによく似ています。

 ちなみに、以前この学会が、咀嚼は大事だよということを伝えるために提唱した標語は「卑弥呼の歯がいーぜ」。幾つかのフレーズの先頭をつなげてこうなったのですが、なかなか独特のセンスを感じさせます。

No.441|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()

上腕骨は胸鰭のなごり

2012/01/24(Tue)02:51

 目下、研究(補佐?)で腕のCT画像と向かい合う毎日を過ごしています。

 こういう場合、やはり最初は健常なサンプルを相手にするのが常道です。海のものとも山のものともつかない己(ら)の解析を適用するにあたり、初めから疾患や異状だけを見ていては何も判りません。加えて、健常な生体というのは滑らかで秩序立った性質を持つ場合が多いので、検証の第一段階として好適であるとも言えます。


 だと思っていたのに。
 先方からお借りしたサンプル画像には、どうも肘に骨片があるようなのですね。完全に遊離には至っていないようにも読みとれましたが、それにしてもちょっと不自然。私が素人であるのを差し引いても、上腕骨ってこんな形だったっけ、となるようなものです。

 困っちゃうんですよね。
 その画像に適当に処理を加えてメイン担当者に回す、というのが私の名目上のタスクなのですが、その適当な処理というのがうまく運びません。いやまあ、私の処理方法が悪いってのもありますけど。
 何にしても、メイン担当者が修論を控えているので私がチンタラやっていると不味いわけです。で、今まさに不味い。

 実は、同じ作業を目視手作業で行えば確実なんですが……あー、またそうやって取り繕うのかー。

No.440|バイオ研もろもろComment(0)Trackback()